睡眠中の暴飲暴食に悩む女性、日中はヘルシーな食事にしても太る。

2013/05/12 19:08 Written by Narinari.com編集部

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「起きている間は、果物やサラダしか口にしないの」と話す、英国で暮らす55歳の女性。そんなヘルシーな食生活なのに、彼女はダイエットに取り組んでいる。太ることへの強迫観念から、少ない食事をキープしつつ、さらに痩せようとしているわけではない。彼女の場合は、意識がないはずの睡眠中に暴飲暴食を繰り返してしまうという、睡眠障害に悩まされているためだ。

英紙デイリー・メールやデイリー・テレグラフなどによると、無意識のうちに食べてしまう睡眠障害に悩んでいるのは、英中西部の街ウォリントンに住むレスリー・キューサックさん。彼女が睡眠関連摂食障害(SRED)と呼ばれる症状で悩むようになったのは、この数年間だという。以前から違った症状の睡眠障害はあったものの、「最初は大した問題ではなかった」そう。しかし、やがて怖い夢を見て夫に止められるほど飛び起きたり、いつの間にか階段の下まで行って目が覚めたりと、徐々にエスカレートしていった。

そしてここ数年の間に、夫とも離婚し、いまは1人で生活している彼女。ある頃から、毎朝キッチンで失意の光景を目にするようになったという。キッチンには食べかけの食べ物、中身を取り出した箱や缶詰、使った容器などがいつも散乱。時にはやかんやナイフなど器具を使って調理した形跡があるものの、彼女には食べたのが「熱かったのか、冷たかったのかも分からない」そうだ。

また、夜に行動しているときは電気を点けていないようで、最近は寝ている間にケガをしていたことも。そして次第に、いつか自分の知らぬ間に大きな事故を起こすのではないかと、恐れを感じるようになった。

さらに問題なのは、自分が口にしているものが、必ずしも食べ物とは限らない点だ。これまでに咳止めシロップや粉石鹸、生のジャガイモなどを食べていたことが判明。口に入れてしまった最も最悪なものは、ペンキだったという。なぜかキッチンでペンキを食べてしまったときは、唯一その瞬間に「目が覚めた」そうで、本人も「非常に混乱したのをまだ覚えている」ほど衝撃を受けたと振り返っている。そんな日々だけに、彼女の寝間着は毎晩とても汚れてしまうそうだ。

そんな彼女が先日、「冷凍庫を探して」家の外に出たところで目が覚める経験をし、ついに医師に助けを求めようと、自分が抱える障害と向き合う決意を固めた。多いときは一晩で2,500キロカロリーも消費していたとあって、体重も約105キロまで増加。しかし、いくら昼を控えめな食事にしても、無意識のうちに大量摂取しては意味がないだけに、自分自身だけで対処するのは不可能と悟ったキューサックさんは、専門医の診察を受ける準備を進めているそうだ。

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