オタマトーンで明和電機潤う、活動20周年の今年は新商品も登場へ。

2013/05/12 06:01 Written by Narinari.com編集部

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アートユニット・明和電機は5月11日、東京・品川のスクエア荏原ひらつかホールで「事業報告ショー」を行った。

この日、会場は親子連れを含めた幅広い層の明和電機ファンで満席に。開演すると、まず土佐信道社長が指パッチンで木魚を鳴らすおなじの楽器「パチモク」を背負い登場し、「武蔵小山へようこそ!」と挨拶した。土佐社長によると、3月にオープンしたばかりのこのひらつかホールは、明和電機のアトリエから徒歩1分ほどの距離にあるそうだ。

その後、「事業報告ショー」のタイトル通り、昨年度の明和電機の活動状況を写真や動画、さらには作品の実物を使って紹介。そして明和電機とコラボレーションしたバイバイワールドの高橋征資氏、株式会社キューブでオタマトーンの開発を担当した藤田健作氏、明和電機の経理担当・ヲノサトル、土佐信道の実兄にして前社長の土佐正道らも登壇した。

クライマックスには、恒例となったダルマの目入れを実施。そして制服を着た来場者をステージに呼び、全員で社歌を合唱して終演となった。

今後の予定についてもいくつか紹介され、キューブから新商品が控えていることや、12月13日に20周年記念ライブを赤坂BLITZで、来年1月より20周年記念展覧会を金沢21世紀美術館でそれぞれ開催することも発表。さらには明和電機の楽器や衣装を使ったフランスでのダンス公演「ROBOT!」が、今年7月より、3年間200公演も控えているという。

終演後には、土佐社長の囲み取材が行われた。今年は明和電機にとって20周年という節目だが、「20周年という記念にまとまりすぎないよう、いろんな開発を引き続きやりたいです」と飄々と語りつつ、「今取り組んでいるものでは、声をテーマにしたものを本格的にやっていきたい。ナンセンスな機械で、形にしたいです」と野望も。

20年間での転機を訊かれると、兄・正道が退職して、自分が社長に就任した際に「表にも出なきゃならないので、人前で笑わなきゃいけない」ことだったそう。また、20年間続いた理由については、「飽きっぽいところだと思います」と自己分析。飽きたらすぐに次を狙い、常にアイディアは持っているという。

国内外で12万個のヒットを記録した電子楽器のおもちゃ“オタマトーン”については、「明和電機は知らなくても、オタマトーンは知っているという人が増えました。僕もそういう人たちがいることを知りました(笑)」とのこと。このヒットは、「プロトタイプはお金が出て行くばっかりなんで、生き延びましたね。セーフ!」とはぐらかしながらも、明和電機の懐は潤った様子だ。

現在はよしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属しているが、「芸人さんと個人的な交流はないんですけど、番組などで一緒になります。よしもとからは放ったらかしにされてて、自由にやってますね(笑)」と笑った。

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