ワンピ×パリ水族館企画レポ、館内に存在感抜群の巨大チョッパーも。

2013/05/02 16:08 Written by Narinari.com編集部

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日本はゴールデンウィークの真っ只中だが、フランスもこの時期、学校が休みになる場合が多い。今年は2週間ほどのバカンスとなっており、各観光地、イベントなどを楽しむ家族連れが目立っているが、パリ水族館では現在、日本のアニメ「ワンピース」を絡めた催事を行っている。どのようなコラボなのか、ナリナリドットコムのフランス特派員が訪ねてみた。

パリ水族館は1867年に開催されたパリ万博の際に、エッフェル塔を見下ろすトロカデロ庭園の中にできた水族館。その後、何年か閉鎖していた時期もあったが、2006年にはリニューアルも敢行、綺麗な水族館に生まれ変わった。また、一番の特徴は映画館を併設していること。海や魚に関するドキュメンタリーや映画などが上映されるため、“シネアクア”とも呼ばれている。

今回は街中で配布していた割引券を手に、パリ水族館へと向かった。割引といっても若干高い値段設定(※5ユーロ割引で14.90ユーロ=約1,900円)だ。

セーヌ川の魚の展示を見ながら進むとすぐ、館内入り口の前に「ルフィと一緒に写真を撮ろう」という場所があり、いきなり「ここは日本のデパートの屋上か」といった気分になる。

入場してすぐに感じたのは、幼児が見やすいように水槽がかなり低い位置に設置されていることと、かなり照明を落としているということ。どうやらフランスの作家ジュール・ヴェルヌの「海底二万里」の影響を受けているようで、館内にはパイプオルガンの響き渡る潜水艦を模した場所なども見られた。

そうした中で、館内下層に設置され、ライトアップされている大きなトニートニー・チョッパーはかなりの存在感。そして、世界各地の海をテーマに並んだ水槽をゆっくり眺めながら進むと、唐突に「ワンピース」のパネルが並んでいるゾーンに出る。大きなエピソードごとのパネルが掲示されており、インペルダウン編までは用意されていることが確認できた。

ポートレイトが並んでいるゾーンでは「ここで写真を撮って」というようなスポットも用意されており、日本ではそれほど引きが強くなさそうな展示でも、フランスの人々は結構食いついているのが興味深い。そのほかにも、フィギュアやオブジェと一緒に写真が撮れるコーナーも用意されていた。

チョッパー自体の人気はかなり高いようで、売店には多くのグッズも。チョッパーの塗り絵や帽子を作れるアトリエも盛況で、子どもだけでなく大人も作った帽子をかぶっている光景が見られた。

水族館の特徴でもある映画については、「ワンピース」の映画が上映されており、それだけでなく、学年末である5月15日公開の「ONE PIECE FILM Z ワンピース フィルム ゼット」の予告映像も流れている。また、この日は観ることができなかったが、いわゆる「ワンピース・ショー」などの催しもあり、子どもを飽きさせない工夫が凝らされていた。

さらに併設のカフェは「禅カフェ」、レストランは「日本レストラン小津」と、ここでも強力な日本推し。すでにフランスでも一般化されつつある「ベントー」スタイルのランチが提供されているほか、大きな水槽が眺められる店内には、日本の鎧がたくさん飾られていた。店員に話を聞くと、水族館の関係者に日本にゆかりのある人がいるとのこと。その人物が鎧などを持ち込み、日本風のカウンターなども作ったという。

なお、水族館の公式サイトによれば、「ワンピース」はフランスで最も売り上げの高い文化財とのことで、こうした背景が今回のこのコラボを生んだと言えそうだ。

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