藤井隆が6年ぶり“贅沢”新曲、松田聖子が作詞・作曲・プロデュース。

2013/04/24 04:39 Written by Narinari.com編集部

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お笑いタレントの藤井隆(41歳)が、ニューシングル「She is my new town / I just want to hold you」を6月5日にリリースすることがわかった。4月23日に新宿・ロフトプラスワンで行なわれた椿鬼奴&レイザーラモン・RGとの洋楽カバーイベント「Like a record round! round! round!」で発表されたもので、“歌手・藤井隆”は、ソロでは約6年ぶりだ。

新曲は、約2年前から始めた「Like a record round! round! round!」で披露した洋楽好きを全面に打ち出したもの。80〜90年代を中心に流行したエレクトロポップに大人のテイストが加えられている楽曲で、2曲とも作詞・作曲、さらにプロデュースまで、松田聖子が手がけている。さらに、PVではサンリオ映画「くるみ割人形」(1979年公開)の映像を使用した、非常に贅沢な作品だ。

この日はオープニングから大好きな洋楽を4曲ほど熱唱した3人。藤井はまず、「6月でこのイベントも、3年目に突入します。毎月、ネイキッドロフトで開催していましたが、今回からロフトプラスワンさんでやらせていただきます」と挨拶した。

多くの報道陣が駆け付けていることに触れながら、「そうなんです。今日はみなさんに発表したいことがあるんです」と切り出すと、「いつもはノーカメラですけどね」という鬼奴の発言には、「そう。ただ、カメラがある気持ちでやってますけどね」とフォローしながら、リリースについて自ら伝えた。

大きな拍手が起こるなか、「我々はある方からメッセージを預かっています」と鬼奴。「今日はこの役目が終わるまで、お酒が飲めないと思っていました」と語るなか、サプライズで流されたのは、なんと松田聖子からのメッセージVTR。会場からも「キャー!」と黄色い声があがった。

「作詞・作曲だけではなく、プロデュースまでと、素晴らしい経験をさせていただきました。レコーディングの時間もとても楽しかったです。一緒につくりあげていく感じがあって、思い出になりました」と松田。「実際、藤井さんが歌っているところも見せていただきたいんですが、今日は行けなくてすみません。みなさんの前で歌われるそうですので、がんばってくださいね」と温かいエールが贈られた。

目を見開きながら感激した様子の藤井。松田の「今日は会場に行けませんが……」という発言に、客席からは笑いが起きたが、「ここももちろん素晴らしい会場です! だけど、(VTR中に松田がいたような)白い空間がここにはありません! ここには来られません!」と鬼奴が断言すれば、藤井も「どちらかといえば、黒い空間ですからね。ステージは甘いドリンクでねちゃつくし!」と笑わせた。

ファンからTwitterや手紙で「もう歌わないんですか?」「コンサートはしないんですか?」と訊ねられることが多かったという藤井。「昔は、そういうふうに言われることが変だなと思っていたんです。僕はほかの芸人さんのように、単独ライブの経験もないですけれど、僕にとってそれに代わるものがコンサートなのかなと。『Like a record round! round! round!』のこの空間も大好きですしね。全てのお仕事はこれで最後かもしれないという思いで常にやらせていただいているんですが、歌うのもこれで最後だという思いで、聖子さんにお願いしたところ、『いいですよ』と引き受けていただきました」と経緯を説明。

「聖子さんからは『どういう曲が好きなんですか? 教えてください』と言われて……気が付けば40曲お渡ししていました(笑)」と語ると、「気持ちが重いですね……」と顔をしかめる鬼奴。「そう思うでしょう? だけど、聖子さんは『ありがとうございます。聴きますね』と言ってくださって、本当に聴いてくださった。本当は1曲つくっていただく予定だったんですけど、2曲から選んでくださいと言われて。『選べません』とお答えして、2曲をシングルCDで出させていただくことになりました」と語った。

PVに関しても、「曲を聴いていると、歩いているイメージが沸いてきて。サンリオの『くるみ割人形』っていう映画の主人公クララが浮かんだんですね。で、サンリオさんにお願いしたところ、ご協力をいただきました」とのこと。「41歳のいま、好きなものが詰まった作品になりました!」と話すと、会場からは大きな拍手が起こった。

その後、PVを流しながら2曲を熱唱した藤井。観終わったRGからは「『くるみ割人形』第1部だけ使われているのかと思いきや、まさかの全部でしたね」と感想が。「母方のおばさんに、小さい頃、映画館に連れて行ってもらって初めて観て衝撃を受けたんですよね。その後、CMでもいろんな作品を観ていて、CMディレクターになりたいと思ったほど。何かをつくってみたいと初めて思えた作品だったんです」としみじみ。「くるみ割人形」は、藤井の原点となった作品のようだ。

歌い終えると少し冷静になったようで、「40曲渡したって話しましたけど……40曲はどうかと思い始めました」と藤井。松田はコーラスとしても参加しているそうで、「僕が『つたない英語で大丈夫でしょうか?』と相談したら、『大丈夫です。下から、私が支えます』と言ってくださったんです」と感謝しきりだった。

イベントの休憩中に行なわれた囲み取材では、「どんな人に聴いて欲しいですか?」と訊ねられた藤井。「同年代の応援してくださる方々に、まずは聴いていただきたいですね。で、お子さんにも勧めていただければ。PVも素晴らしいので、観ていただきたいです」と返答。家族はすでに聴いているようで、「家族は『すごくいいね』と言ってくれた。PVは子どもも喜んでいて、クララの真似をしていましたよ」と微笑みながら答えた。

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