“本屋大賞”の受賞作が急上昇、先週の100位圏外から一気にTOP3入り。

2013/04/18 04:00 Written by Narinari.com編集部

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今週4月22日付けのオリコン“本”ランキングBOOK(総合)部門では、2位・3位に、先週4月9日に発表された「2013年本屋大賞」の大賞受賞作、百田尚樹「海賊とよばれた男」上下巻(2012年7月11日発売・講談社)が、週間売上7.6万部、5.2万部で先週の100位圏外から急上昇してランクインした。

1位の村上春樹の最新作「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」(4月12日発売・文藝春秋)と合わせ、今週は文芸作品がTOP3を独占。これは2009年6月22日付けに村上春樹「1Q84 BOOK 1」と「同2」、西尾維新「偽物語下」の3作で独占して以来、3年10か月ぶりのこととなる。

「海賊とよばれた男」は、大手石油企業、出光興産の創業者・出光佐三をモデルに、戦後の焦土と化した日本で、社員を一人も解雇せずたくましく生き残り、世界をあっと言わせる「日章旗丸事件」を起こした一人の気骨ある経営者の生涯を、壮大なスケールで描いた本格ノンフィクションノベル。発売以来口コミでロングセラーとなっていたが、今回の本屋大賞により、発売から約9か月を経て初の総合TOP10入りとなった。毎年受賞後はどの作品もセールスを大きく伸ばすが、今作がどのくらいの伸びをみせるのかが注目される。

今週は、これまで2週連続でTOP10入りをしていた、女優・岸惠子10年ぶりの描き下ろし小説「わりなき恋」(幻冬舎)が今週も好調で7位にランクイン、また映画公開効果もあり、昨年の本屋大賞作品の三浦しをん「舟を編む」(光文社)が先週の36位から8位に急上昇、2012年6月25日付けでの9位以来、約10か月ぶりのTOP10入りを果たし、TOP10中合計5作が文芸作品という盛況ぶりとなった。

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