実写版「黒執事」主人役に剛力、原作ベースにしたオリジナルキャラ。

2013/04/05 05:00 Written by Narinari.com編集部

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2006年から「月刊Gファンタジー」(スクウェア・エニックス)に連載され、コミックの累計発行部数は1,500万部を超える人気マンガ「黒執事」(作:枢やな)。今年1月に水嶋ヒロ(28歳)主演での実写映画化が発表され、大きな話題を呼んでいるが、2人目のキャストとして、水嶋演じる完璧な執事と契約を交わした“主人”役に、剛力彩芽(20歳)が起用されることがわかった。

1月の発表時には、ヤフージャパンの「リアルタイム検索」(2013年1月9日付け)で、「注目のキーワード」ベスト10のうち7つ(1位:水嶋ヒロ/2位:黒執事/3位:シエル/4位:セバスチャン/7位:枢やな/8位:映画化/10位:水島ヒロ)を関連ワードが占拠するほど、まさに話題沸騰となった「黒執事」実写版。原作は19世紀の英国を舞台に、「あくまで執事」であるセバスチャン・ミカエリスと、彼の雇い主である12歳の当主シエル・ファントムハイヴを描いた物語だが、実写版では原作者の承認を得て、原作から約130年後を舞台にした完全なオリジナルのストーリーとして描かれる。

そんな本作で剛力は、キャリア初となる男装の少女・幻蜂汐璃(げんぽう しおり)役を演じる。汐璃は男装して清玄(きよはる)と名乗り、巨大企業ファントム社を経営。イギリス名門貴族ファントムハイヴ家の末裔である彼女の一族は男子しか当主になれず、そして代々引き継がねばならない任務――女王の命令で、難事件を裏で解決する――があった。この任務と巨額の財産をある復讐に利用するために、女としての人生を捨てた汐璃が、巨大な謎に立ち向かう。この幻蜂汐璃は、原作をベースにしたオリジナルのキャラクターだ。

そして、完璧な執事として幻蜂家で働くのが、水嶋ヒロ演じるセバスチャンだ。実はセバスチャンは、汐璃が復讐を果たすまで彼女を守り抜く代わりに、願いを叶えたそのときには彼女の魂を喰らうという契約を交わした、悪魔の執事だった。その「契約書」が、汐璃の右目に刻印された痕(しるし)。この究極の主従関係の2人が、世界を巻き込む怪事件を追う。舞台は近未来の2020年、西洋と東洋の文化が入り乱れたアジアの都市だ。

今回、幻蜂汐璃役を演じることについて、剛力は「とても緊張しています。原作も読ませていただきましたが、とても面白く一気に読んでしまいました。今回の役どころは、男装した女性と言うコトで、いろんな役作りを考えています。原作と内容が違う分、たくさんの意見があるかもしれませんが、実写化することでより人間の感情というモノを出していけたらと思います」とコメント。

また、原作者の枢(とぼそ)やなは「アニメ以外ほとんどテレビを見ないオタクなワタシでもお名前を聞いたら『あの人か!』と分かるくらい、剛力さんは時の人。爽やかなイメージのある彼女が『黒執事』に出演して下さるというお話を伺ったとき、とても驚きました。さらに剛力さんが演じるオリジナルキャラクターは男装の麗人だとか。なんという耽美設定!個人的に非常に萌えます!完成の日を口開けてお待ちしています」と、剛力と、彼女が演じるキャラクターに心躍らせている。

そして、本作のメガホンを執る大谷健太郎監督は「幻蜂汐璃という役は、復讐の為に女としての人生を捨てた男装の少女で、原作をベースにしたオリジナルのキャラクターです」とその役どころを説明。剛力については「剛力彩芽さんが、男装の姿になったとき、私は思わず息をのみました。剛力さんに、鋭敏で繊細な『少年』の普遍的美しさを感じて、汐璃役は彼女以外にあり得ないと確信しました。剛力さんにとって初の男装役とは言え、これはハマリ役になると思いました」と強いインスピレーションを感じたそうだ。水嶋との“競演”についても「息をのむほど美しい2ショットです」と絶賛。「監督として2人の演技が本当に楽しみです。ぜひ、映画『黒執事』幻蜂汐璃役の剛力彩芽さんにご期待下さい」とファンにメッセージを贈った。

本作の松橋真三プロデューサーは、まず、原作と時代設定が異なる点について「19世紀のイギリスを舞台にしたのが原作だが、そのままのアプローチでは実写映画化はできない。そこで、今の日本の最高のスタッフ・キャストで実写映画化をするにあたり、時代設定を一新して、新しくストーリーを構築しました」とコメント。そのストーリーが、「2020年、西洋と東洋の文化が入り乱れた近未来のアジアが舞台。女王陛下の情報網は世界各国に広まり、この国では、幻蜂家(げんぽうけ)がその『女王の番犬』の役割を担っている。その幻蜂家の主は清玄(きよはる)と名乗る青年。ファントム社という企業を経営しながら、“黒執事”セバスチャンを従え、様々な事件の調査に乗り出すこの男、実は、ある復讐を誓い、幻蜂家と番犬の地位を引き継ぐために男装した少女・汐璃(しおり)だった」というものだ。

この設定を考えた際に、松橋プロデューサーの頭に真っ先に思い浮かんだのが剛力だったそう。「強い瞳を持ち、少年のようなショートヘアが印象的な彼女が、まさに運命を背負い、男装して生きるという倒錯した世界で生きる姿を描くことで、より一層原作の持つエッセンスを強めることができるのではないか」と、キャスティングには自信を持っていると話し、「昨年に出演のオファーをして以来、どんどんとそのバリューを上げ成長していく彼女の映画の代表作になることは間違いないでしょう」と太鼓判を押した。

「黒執事」は4月より国内でクランクイン。2014年新春に全国公開となる。


☆「黒執事」とは

月刊「Gファンタジー」(スクウェア・エニックス刊)で、2006年から連載中の枢やなの代表作。コミックは現在16巻まで刊行されており、累計発行部数は1,500万部を突破(海外分を含む)した。2008〜2010年までテレビアニメで放送、2009年には舞台が上演、今年5月にも再演が決定。2010年のジャパン・エキスポ・アワード最優秀少年漫画部門受賞、2011年のAnimagic(ドイツ)にてBest International Manga賞など、数々の賞を国内外で受賞している。全世界42の国と地域で発刊。人気とともに、その高い評価で海外でも多くのファンを獲得しており、実写映画化の発表時には、各国のファンがFacebookに多数のコメントを寄せた。

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