米大使公邸で「リンカーン」試写、小泉進次郎議員ら錚々たる面々。

2013/04/01 02:50 Written by Narinari.com編集部

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スティーブン・スピルバーグ監督が名優ダニエル・デイ=ルイスを主演に迎え、米国史上最も愛された大統領、エイブラハム・リンカーンの“世界を変えた28日間”を描いた感動の映画「リンカーン」が、日本でも4月19日に全国公開される。それを前に、米国大使館の要望により、3月31日、ルース駐日大使主催の試写会が大使公邸で開催された。

1945年(昭和20年)には昭和天皇とダグラス・マッカーサーGHQ最高司令官の会談も行われ、2001年(平成13年)には対外資産として米国国務省の重要文化財に登録された歴史的建造物の大使公邸。この日の試写会はその広いリビングルームに映写機を持込み、政財界をはじめとする著名人らを集めて行われた。

自民党の小泉進次郎衆議院議員や、民主党の藤末健三参議院議員、白眞勲参議院議員、LINEを運営するNHN Japanの森川亮代表取締役社長などに加え、マスコミ界からは、ジャーナリストの田原総一朗氏、「クローズアップ現代」(NHK)キャスターの国谷裕子氏、NHKの道傳愛子解説委員など錚々たる面々が参加した。

会場の入り口ではポップコーンも配られた試写会は、ルース大使の挨拶からスタート。ルース大使は、「このリビングルームでは、歴代の大使たちがハリウッド映画を上映してきました。その伝統を踏襲でき、大変光栄です。本作は民主主義のプロセスがいかに難しく複雑であるかを描きつつ、最終的にはその素晴らしさを伝えており大変感動しました」と語った。

また、2月22日の日米サミットに参加した際に、ホワイトハウスの執務室に飾られた“リンカーン”本人の肖像画を見ながら、これから始まる安倍晋三首相とオバマ大統領の会談で、どのような話し合いがおこなわれるかを考えていたと振り返り、挨拶の最後には「私は日本で映画を観るのが大変好きです。それは日本の映画館ではキャラメルと塩味の二つの味が同時に楽しめるポップコーンが味わえるからです。今日は塩味しかなくてすみません」とコメントすると、会場からは温かい笑いと拍手が起こり、試写会スタートとなった。

鑑賞後の主な参加者のコメントは次の通り。

◎ルース駐日大使

ユニークな時代に大統領を務めたリンカーンの、奴隷制度撤廃という決断が今でも続いていることはとても素晴らしいことです。そして彼はリーダーとして力強く、直面する困難な決定に対しても対処していきます。リーダーは人間であるため、妻や子供もいる場合もあり、そういった意味で家庭とは切り離せません。今回リンカーンの家庭的な面が初めて描かれて、そうした中で一国のリーダーとして大胆な決断を行ったことを尊敬します。あの時の決断が、今のアメリカのリーダーを生んだわけです。リンカーンは150年前の話ですが、戦争と平和、人権、そして議会との調和と今も多くの問題や課題があります。オバマ大統領は、リンカーンと彼の大胆なリーダーシップを尊敬しています。映画の最後、リンカーンはふけてみえましたが、オバマ大統領も最近白髪増えてきました。まだまだ活力に満ち溢れていますけどね(笑)。

◎田原総一朗氏

素晴らしかったです。特にリンカーンのキャラクターは政治家としても、1人の人間としても深く描かれていて、とても感銘を受けました。政治に興味を持っていない人でも、幅広い方に見て欲しい作品です。

◎NHN Japan 森川亮社長

有名な人物なので大まかな部分は知っていた分、演技やストーリーをより細かく観ることが出来ました。リンカーンは理念を仲間と一緒に引っ張っていくことは尊敬しました。共感をよんで周りを惹きつける、そういう意味でもすごいリーダー像ですね。家庭の中でのリーダーシップをとっている様子も描かれており良かったです。大使館の中で観られたことも感慨深かったです。

◎大津市市長 越直美氏

懸命に法を改正するために突き進んでいくところにとても感動し、思わず泣いてしまいました。観る前は歴史上の人としての印象でしたが、家庭と仕事の苦悩が描かれていて見入りました。奥さんとのやり取りは、どこの家庭にもありそうでとても身近に感じました。息子とうまくいかない様子や葛藤も良かったです。

映画「リンカーン」は4月19日(金)TOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー。

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