先日中国の公共バスの中で、お酒を飲みながら食事をしている男性の姿が撮影され、ネットで話題を呼んでいる。日本では考えられないような場所で、平気で食事していることもある中国ではあるが、近年は都市部における公共交通機関内での飲食は基本的に禁止されており、この男性の振る舞いに驚く人も少なくないようだ。

3月22日に中国のネット掲示板に投稿された1枚の写真。公共バスの座席には中華料理が盛られた皿が3枚ほど並べられ、左手には酒、右手には割り箸が握られている。手前の白い物体はピンぼけしていてはっきりしないものの、発砲スチロールの容器に入れられた白米だろうか。右足は前の座席のステップに置かれ、車窓を眺めながら食事を取る悠々とした雰囲気を漂わせている反面、見方によってはどことなく物寂しげな印象も与える写真だ。

写真を投稿したネットユーザーは「バスに乗ったら変わった人を見かけた。“バス飲食アニキ”！」と紹介。どこの公共バスで撮影したものなのかなど、詳細には触れていないが、この1枚の写真だけでもかなりのインパクトがあったようで、写真は微博（中国版ツイッター）などに次々と転載。多くの人の目を引くことになった。

「まるで自宅にいるかのような振る舞いだな」「フルコース並みのボリューム。終点までに食いきれるのか？」「この男性、なんか寂しそうだな」「あんたには負けたよ……」などとさまざまなコメントが寄せられている。

一方、「いくらなんでもこれは乗客のレベルを超えているだろ！」と、「男性はバス会社の関係者なのでは」と訝る声もある。仮に男性がバス会社関係者であった場合、それはそれで“炎上”しかねない危険性もはらんでいるのだが、現在までのところ、彼が何者なのか、なぜそこで食事をしていたのかなどは謎のままだ。