マイア・ヒラサワが“再始動”、JR九州「全線開通」CM曲から2年。

2013/03/26 11:00 Written by Narinari.com編集部

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2011年に花王「エッセンシャル」、JR九州「全線開通」、トヨタ「LEXUS CT200h」ほか、多数のCMソングに起用され、日本の音楽シーンを駆け抜けたスウェーデンのシンガーソングライター、マイア・ヒラサワ。彼女の“再始動”となる通算4枚目のアルバム「WHAT I SAW」が、5月22日に発売されることがわかった。

2011年に発売されたメジャーデビューアルバム「maia hirasawa」は日本未発売音源を含んでいたため、今回、全曲書き下ろしによるオリジナルフルアルバムは実に約4年ぶりのリリースとなる。新作ではピーター・ビヨーン&ジョンを手掛け、スウェーデンが誇る鬼才プロデューサーのラッセ・マーテンを共同プロデューサーとして起用した。

また、今回発売される日本盤の目玉として、くるりの岸田繁が1曲ボーカルとして参加することが決定。くるり主催の野外イベント「京都音楽博覧会 2011」への出演以来、親交がある岸田との共演が実現した。作詞・作曲はマイア・ヒラサワ、全編日本語詞で岸田とのデュエットによるアットホームソングが完成した。まさに、マイア・ヒラサワが持つ魅力の一つである、「洋楽×邦楽」のエッセンスが凝縮された1曲に仕上がっている。

たまたま休暇目的で1年間仙台に長期滞在を始めた2010年から現在まで、日本ではさまざまな新しい出会いがあった。偶然手掛けたCMソングで知名度を獲得し、日本デビュー・アルバムやEPがヒット、さまざまな邦楽アーティストとの共演と順風なキャリアを重ねてきた一方で、2011年3月11日には自身も東京滞在中に東日本大震災を経験。人生観を変えられたほど深い悲しみを負った。

震災後に発表された「JR九州/祝!九州キャンペーン」CMソング「Boom!」は、カンヌ国際広告祭をはじめ、さまざまな賞も受賞。その後、スウェーデンに帰国してから双子を出産、2012年は育児に追われる日々を過ごした。今回のアルバムタイトル「WHAT I SAW(私が見てきたもの)」もそのような体験や思いを音に託したものなのかもしれない。

今回の岸田との共演以外にも、これまで小西康陽、toe、小山田圭吾、SOIL & PIMP SESSIONなど、錚々たる国内アーティストと作品やライヴで関わりを持ってきたマイア・ヒラサワ。本場のスウェディッシュ・ポップと邦楽の融合を肌感覚で体現している彼女の音楽は、洋楽、邦楽にとらわれない広い支持層を獲得している。

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