悩み続けた“秘密”に医学が光、「100人の女性と寝た」男性の苦悩。

2013/03/23 18:17 Written by Narinari.com編集部

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これまで多くの出会いを経験し、「100人以上の女性と寝た」と豪語する39歳のある英国人男性。しかし彼は、これまでずっと男性として大きな悩みを抱え続けていた。生まれつき陰茎のない状態で生まれ、女性と夜を共にしてもほかの男性のような関係を結べなかったためだ。そんな彼に間もなく、医学の進歩によって明るい希望がもたらされようとしている。

英紙サンやデイリー・メールなどによると、この人物はマンチェスター近郊のスタリーブリッジに住むアンドリュー・ウォードルさん。彼は生殖器のうち、陰茎が形成されずに生まれた。そんな彼を育てられないと判断した当時17歳の母親は、養子に出す苦渋の決断を下し、ウェールズ地方で暮らしていた夫婦のもとへ。そこで彼は排尿など無数の問題に対して15回の手術を受け、ようやく日常生活には支障がない状態になった。

入退院を繰り返していた幼少時代は周りにいじめられ、抱えていた“大きな秘密”を誰にも明かさなかったというウォードルさん。やがて思春期を迎え、ほかの男の子と同じように女の子に興味を覚えるようになったが、恋をしたときは「緊張する」のが彼にとって唯一の身体的感覚だったという。

そして17歳のとき、彼は自分の秘密を受け入れてくれた彼女と、初めての交際を経験。お互いに満足できる深い関係も築き、当時の彼女を「素晴らしい女の子だった」と振り返るウォードルさんだが、結局は自身の状態が原因となり、「彼女が私にはできない経験をしたがった」ため、4年間の交際にピリオドを打った。

その後、多くの女性と関係を重ねるうち、いざというときに精神的な満足感を高めようとLSDなどの薬物に手を出し始めたそう。女性の中には、秘密を知って彼の頬を引っぱたいたり、交際に発展したものの浮気をした人もいたりして、辛い経験を繰り返すたびに彼が摂取する薬物の量も増えていった。そして2年前、彼は薬物の過剰服用で命の危機に陥る状態になったという。

幸いにも姉の助けもあって心身ともに回復したウォードルさんは、それまで「どうせ何も解決しない」と諦めて足を向けなかった病院に、初めて自身の悩みを相談。すると、自分の状態が極めてまれなケースであることなど、医師からの情報を聞き、初めて長年の悩みと向き合えたそうだ。

さらにスコットランド地方の男性が今年2月、事故により失った陰茎を腕の一部から再生する手術を受け、成功した例があると知り、ウォードルさんも自身への手術を希望。検査の結果ゴーサインが出され、今年の夏に3回にわたる形成手術を実施する運びとなった。

腕の皮膚や筋肉、神経を活用して作られる彼の陰茎は睾丸ともチューブで繋がれ、通常の男性と同じ機能が備わる見込みとのこと。ずっと分からなかった男性としてのさまざまな喜びが手に入るとあって、「こんな日が来るとは思わなかった」と話す彼は、手術を待ちきれない様子だ。その気持ちは「彼が苦しんでいる姿をずっと見ていて、家族もみんな辛かった」と、薬物に溺れた彼を見守って来た45歳の姉にとっても同じで、彼も家族も、夏の手術に多くの希望を抱いている。

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