興行好調で洋画が復調の兆し、「オズ はじまりの戦い」好スタート。

2013/03/12 06:30 Written by Narinari.com編集部

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作家ライマン・フランク・ボームが生んだ伝説的ファンタジー・キャラクター、“オズの魔法使い”。その謎に包まれた魔法使いの“知られざる過去”前日談が「スパイダーマン」3部作のサム・ライミ監督とディズニーによって映像化された「オズ はじまりの戦い」が3月8日(金)より全国で封切られた。全国で584スクリーン(※字幕版296スクリーン:吹き替え版288スクリーン/3D 300スクリーン:2D 284スクリーン)で公開され、初日3日間で興行収入3億3,364万円、動員23万2,076人が来場、初登場2位を記録。洋画作品の中でNo.1のスタートを切った。

さらに全世界同時公開となった本作は、各国でも大ヒットが続出。同日に公開された、全米では3,912館で公開され、オープニング3日間で興行収入8,027万ドルを記録。この数字は3月公開の作品と比較して「ハンガー・ゲーム」「アリス・イン・ワンダーランド」に次いで歴代3位、本年度NO.1のオープニング記録を樹立した(BOX OFFICE MOJO調べ)。ほかロシア、UK、ドイツ、メキシコ、オーストラリア、ドイツ、ブラジルそしてイタリアなど同日に公開した国々でも大ヒットを記録。全世界共通してサム・ライミ監督の手腕によるオズの世界の映像美が称賛され、センセーショナルな“オズ現象”を巻き起こし、「アバター」以来の3D映像革命との声も聞こえている。

日本国内では、待望の初日に公開を待ちわびる熱心なファンの姿が多く見受けられた。各劇場ではアクション映画、ファンタジー映画ファンから親子連れ中高年層、そして学生の団体客などが来場、また夕方以降の回になると一転して10〜20代のカップルなどが目立ち、幅広い観客層が多く訪れた。

国内では、今年に入ってから洋画興行が好調で復調の兆しが見え、本作のヒットもこの傾向が続いて行くことを予感させる。昨年1年間の興行収入の洋画シェアは34%に対して、2013年は2月までの集計で55%のシェアを獲得した。同時期の比較を見ても、去年1〜2月の洋画シェアは38%という結果で、いかに2013年に洋画が巻き返しているか明確。2月末までは、オスカーなどの賞レースもあり、話題となる洋画作品は多いが、3月に入って最新のランキングではベスト5のうち1位の邦画以外はすべて洋画で独占している。この状況から洋画の躍進はしばらく続くと見ても良さそうだ。

そうした中で、賞レースと関係なく、洋画作品の中でNo.1を獲得した「オズ はじまりの戦い」。洋画復調の象徴として今後の興行も期待される。なお、本作は最終的には20億を超える興行となる見込み。

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