ブチュキスなく阿部寛「残念」、西島秀俊と参加のフランス映画で。

2013/02/24 03:46 Written by Narinari.com編集部

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俳優の西島秀俊(41歳)と阿部寛(48歳)が2月23日、都内で行われたフランス映画「メモリーズ・コーナー」の初日舞台挨拶に登壇。阪神で起きた震災から15年以上経った、神戸と淡路を舞台にした本作の秘話を語った。

今回、西島は全編フランス語、阿部は英語と日本語で、しかも阿部は亡霊という難役に挑戦。舞台挨拶では司会から「違う言語でのセリフの大変さ」について聞かれると、西島は「阿部さんには、厳しい英語の先生がついて現場でも指導されていたんですが、 その先生はきっと阿部さんのことを好きだったんだと思います!」と告白し、「僕は阿部さんと一緒に食事に行きたかったんですが、阿部さんはいつも撮影終了したと同時に、英語の先生に拘束されて個人特訓されていたんですよ。その後は、いつも先生が神戸のジャズバーや食事に連れて行ったりして、『先生が阿部さんとデートしたかっただけじゃないか?』と疑ってしまいました」とコメントすると、会場は笑いに包まれた。

これを受け、阿部も「僕の先生はとてもスパルタで、発音等を猛勉強させられました」と当時を振り返った。

また、現場ではフランス人と日本人のスタッフ&キャストが混ざって撮影が進められたが、そこで“フランス的”と感じたことを聞かれると、西島は「フランス人は食事時間をキッチリ取るので、たいていランチは2時間休憩で、みんなワイン飲んだりしていたので、ビックリだった」と語り、阿部も「フランス人が朝晩、挨拶としてブチュブチュキスをしていたのですが、フランス人助監督が僕に挨拶のキスをしようとしたら、周りが『日本人に対してはキスをするべきではない』というお達しが現場のフランス人たちの間に広まっていたようで、僕らにはキスをしてくれなかったのが残念」と悔しがった。

また、司会が「でも、阿部さんは最終日には監督にきちんとキスをしたんですよね」と聞くと、フーシェ監督はすかさず「阿部さんのキスは、今まで体験したことのない、素晴らしいキスでした」と振り返った。

さらに「今後、海外の映画への出演を希望しているのか」との質問に、西島は「異国の文化を持つ異国の人と映画で共演するというのは、僕にとってとても刺激になるので、今後もいろんな形の映画に出演しいたい」と意欲的。一方の阿部は「今回はフランス映画だったけど、僕はフランス語を話していないんですよね。フランス語話したかったな」と冗談を言い放ち、最後の挨拶では、阿部がボソボソとテキトーなフランス語をまくし立て、会場は大爆笑となった。

最後はフーシェ監督は「私のような新人のフランス人監督の初作品にこれだけ多くの方が観に来て頂いたのも、西島さんと阿部さんの人気のおかげです。お二人の努力と真摯な態度に本当に感謝しています。この映画が、少しでも震災で心に傷を負った方に希望を与えられるのであれば、幸いです」と締めくくった。

「メモリーズ・コーナー」はシネマート六本木ほか、全国順次公開中。

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