ブラッドリー・クーパーが主演作「世界にひとつのプレイブック」語る。

2013/02/21 15:49 Written by Narinari.com編集部

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愛する人を失い、心が壊れてしまった男女の出会いと再起を描く感動作「世界にひとつのプレイブック」(2月22日全国公開)。本作は本年度アカデミー賞では31年ぶりの全演技部門ノミネートという快挙を成し遂げ、演技力の高さが高評価を得ている。そんな本作で主演男優賞に初ノミネートされ、先日の2度目の来日も果たしたブラッドリー・クーパーのインタビュー映像が届いた。

「ハングオーバー」シリーズで人気を博し、米People誌の「世界一セクシーな男」に輝いたブラッドリー。アクションやラブコメへの出演が多かったブラッドリーが本作で演じるのは、妻の浮気が原因で心のバランスを崩し、家も仕事も妻もすべてを失くした男。欠点だらけだがありのままの自分を好きになろうとする姿を、アクターズ・スタジオ出身の繊細で情熱的な演技と圧倒的な好感度で演じている。

さらに、この映画では製作総指揮としても名を連ねており、一歩引いた目線から「すごくロマンティックな作品だよ。それに登場人物がみんな陽気なんだ。今までにない新しいジャンルの作品に仕上がっている」と語る。

ブラッドリー演じるパットの父親を演じたのは、ロバート・デ・ニーロ。「凝り性で、その上ギャンブル好きでお金に困っている」とブラッドリーが説明する通り、一見ダメな父親であるが、心の病を抱えて苦しむ息子に手を焼きながらも温かく見守る父親を演じる。今回、その熱演により、21年ぶりにアカデミー賞にもノミネートされた。

また、アクターズ・スタジオ出身のデ・ニーロは、同出身のブラッドリーにとって俳優のきっかけになった存在で、「彼とはすごく演じやすい。難しいシーンが多かったが、彼の演技に助けられたよ。彼は最高の役者だね。彼の演技に対する熱意も素晴らしい」と語る。

今回パットと同様の難役と言われた、愛する人を亡くして心に傷を負ったひとりの女性ティファニーを演じたのは、ジェニファー・ローレンス。ティファニーは、アンジェリーナ・ジョリーはじめ多くのハリウッド女優が熱望した役であり、ブラッドリー自身も「21歳でこの役を?」とはじめは驚きを隠せなかったようだが、話をしたらすぐにジェニファーの才能に気づいたと振り返った。

また、自主退院しては連れ戻されるパットの入院仲間を演じたのは、クリス・タッカー。「もともと彼の大ファンなんだ。『デッド・プレジデント』や『ジャッキー・ブラウン』からのね。本当に才能ある素晴らしい俳優だよ。しかも いい人なんだ。彼との撮影は楽しかった」」と撮影を思い出しながらクリスの印象を語る。

主人公だけでなく登場する人物すべてが何かしら欠点を持っており、それぞれの抱える想いを絶妙なバランスでまとめあげたのは、監督・脚本のデヴィット・O・ラッセル。前作「ザ・ファイター」では、アカデミー賞助演男優賞&助演女優賞でオスカー俳優へと導いている。「間違いなくアメリカが誇る最高の映画監督」とブラッドリーも認めている。

現代では珍しくない心の病という難しいテーマを扱いながらも、笑いを交えてロマンチックに仕上げられた本作について、「この映画は一人の男が誰かを愛することによって、過去のトラウマを克服するさまを描いている。その過程で心の平穏とやすらぎを見つけるんだ。そしてきっと自分を愛する方法もね」と語るブラッドリーが、どのような演技を見せるのか注目だ。

映画「世界にひとつのプレイブック」は2月22日(金)TOHOシネマズシャンテ、TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国公開。

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