中国映画が日本のゲーム盗作? チャウ・シンチー監督最新作が物議。

2013/02/17 16:05 Written by Narinari.com編集部

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たびたび盗作疑惑が報じられている中国の映像作品。劇場アニメ「秒速5センチメートル」(新海誠監督)や映画「NANA」(大谷健太郎監督)、海外ドラマ「フレンズ」(NBC)などの一件は記憶に新しいが、このたび旧正月を迎えたばかりの中国では、先日劇場公開され、同国の映画史に残るメガヒットスタートを切った話題作に盗作疑惑が持ち上がり、注目を集めている。

問題となっているのは、2月10日に公開された「西遊・降魔篇」。日本でも有名な「少林サッカー」「カンフーハッスル」「ミラクル7号」などで知られる周星馳(チャウ・シンチー)が監督を務めたアクション・コメディで、若き日の孫悟空と三蔵法師の冒険物語を描いた作品だ。

中国のネットユーザーに盗作が指摘されたのは、この作品の後半部分で孫悟空が敵と壮絶な戦いを繰り広げるシーン。これが2012年2月23日に発売されたプレイステーション3/Xbox 360向けゲームソフト「アスラズ ラース」(カプコン)のムービーとうり二つだというのだ。

実際にネットユーザーが作成した比較動画を確認してみると、ディテールは違えど、宇宙から迫り来る敵という設定、孫悟空とアスラの動き、敵の攻撃の受け止め方などの大枠が似通っている。比較動画はわずか45秒の長さながら、カメラワークやカット割が同じように見え、“盗作”かどうかはともかく、それを疑う声が出たこと自体は不思議ではないかもしれない。

人気上映中の作品に関する盗作疑惑だけに、中国のネットユーザーの間でも注目が集まっており、さまざまなコメントが寄せられている。中には「これだけで盗作と断言できるのか?」「チャウ・シンチーは日本のゲームのクオリティの高さを宣伝したかっただけなんだよ」などと、擁護や自虐的なコメントも見られるが、“盗作”を断じる声も多い。

現時点では周監督や配給会社からのコメントが出ていないこともあり、何とも言いようのない状況。しかしもともと注目度の高い人気監督の作品だけに、今後大きな問題となる可能性もありそうだ。

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