相手間違い気付かず9分間電話、新年を祝う爆竹音が判断にぶらせた?

2013/02/17 11:00 Written by Narinari.com編集部

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誰しも一度ぐらいは間違い電話をかけてしまった経験はあるだろう。故意でない限り、間違い電話と気が付けば、一言お詫びしてすぐに切るのが普通だが、中国ではこのたび、10分近くも間違い電話であることに気が付かず、赤の他人と“身内トーク”を繰り広げた男性がいた。

中国紙長江日報などによると、旧正月を迎えたばかりの2月10日0時過ぎのこと。湖北省武漢市で暮らす程凱さんのもとに1本の電話がかかってきた。電話の発信元は程さんの妻の“親戚”という女性。程さんは声を聞いただけでは相手が誰なのか分からなかったそうだが、女性の言葉は河南訛りで、妻には河南省に親戚がいたこと、めでたい新年の挨拶の場ということもあり、改めて相手に「誰ですか?」と聞くわけにもいかず。「家族ははみんな元気ですか?」「ご両親は変わりない?」などと、お決まりの挨拶を交わすことにしたという。

そうこうしているうちに、電話は家族・親戚同士の挨拶へと変わる。程さんは次々と自身の家族や親戚に受話器を渡し、これまた賑やかな新年の挨拶が続いた。

しかし、電話がかかってきて9分ほど過ぎたころ。程さんに投げかけられたある質問で、実はこの電話が間違いであることに気付かされた。“親戚”は、程さんに向かって「武昌(湖北省武漢市)にいるんでしょう? なぜ実家に戻って正月を迎えないのよ?」と質問。程さんはもともと武昌の人で、今もまさに武昌にいる。つまり、武昌以外の地に実家があるわけがないため、「何かおかしい」と感じた程さんは、たまらず相手に「あなたは本当に妻の親戚ですか?」と口に出した。

この質問には、相手の“親戚”もびっくり。“親戚”は「××さんではないのですか?」と恐る恐る尋ね、自分が間違い電話をしていたことにやっと気付いたという。そして、程さんと“親戚”は2人して大笑い。自分たちが今まで間違い電話であることに気付かずに話し込んでいたことを笑わずにはいられなかった。

程さんの話では、当時、外では新年を祝う爆竹音が響き渡っていたとのこと。そのため、「それが判断をにぶらせたのかもしれない」と振り返るが、程さんがこの一件を家族や友人たちに話すと、みんな笑って喜んでくれたという。間違い電話とは言え、程さんにとっては愉快な出来事になったそうだ。

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