ベルセルクの黄金時代篇完結、続編は「明かせませんが動いています」。

2013/02/03 01:03 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


原作の世界観すべてを映像化する“ベルセルク・サーガプロジェクト”の第一弾として映画化された「黄金時代篇」3部作の最終章「ベルセルク 黄金時代篇III 降臨」が、2月1日より公開された。これを記念して、2日に東京・新宿の新宿バルト9でキャストら登壇の舞台挨拶イベントを実施。岩永洋昭(ガッツ役)、櫻井孝宏(グリフィス役)、行成とあ(キャスカ役)、三宅健太(ゾッド役)、平沢進(主題曲「Aria」担当)、窪岡俊之監督が登壇した。

観終えたたばかりの観客の前にして、まず、窪岡監督が「パートIの公開からちょうど1年経ちまして、こうしてパートIIIの公開を迎えることができて感無量です」と挨拶。「黄金時代篇」のクライマックスとなる“蝕”のシーンについては「パートI、IIと明らかに世界観が違う。ものすごく凄惨なことが非常に美しい場所で行われているというギャップが出せたらと思った。スタッフもヘロヘロになりながら作り上げました」と本作に賭けた想いを明かした。

“蝕”のシーンでのアフレコについて岩永は「(アフレコは)声だけなのに、首筋やこれまで経験したことのないいろんなところが筋肉痛になった。筋が切れてしまうんじゃないかと思うくらい気合いを入れてやらないと、絵のクオリティには到底追いつけないと思った。負けないように全身をかけて演じました」とアフレコの様子を振り返り、その岩永のアフレコを後ろから見守っていたという櫻井は「とてもじゃないけど声をかけられなかった。とにかくすごい。『逃げてガッツ!』と応援しながら見守っていた」と、まさに壮絶といった言葉がピッタリな現場だったという。

櫻井演じるグリフィスは、王国への反逆罪から拷問を受け舌を抜かれてしまい、話すことができない役。「ナンセンスな言い方だけど舌を抜かれた経験がないのですごく難しかった。うめき声でしか感情を表現できない。あざとくてもいけないしぼんやりと声を出しても意味がない。芝居の加減に苦労した」と明かし、「三部作の中で一番苦しい現場をくぐり抜けてきた」と現場の苦労を語った。

行成は「パートI、IIと制限をつけていた部分が多かったけれど、今回は喜怒哀楽すべてを開放して思い切りやれた」。一部性描写の激しいシーンがあることについて聞かれると「オールナイト上映イベントで(観客の)みなさんと一緒に観たけどこっぱずかしかった…でもみんなでみれてよかったです!」と笑顔で答えた。

人外の魔物ゾッドを演じた三宅は、髑髏の騎士役の大塚明夫との対決シーンで共演。「パートIは1人でのアフレコだったので好き放題やらせてもらったが、今回はあの大塚明夫さん。緊張しちゃって、何とか落ち着かないととてもじゃないけど対等に渡り合うなんてできなかった」と先輩声優とのエピソードを語った。

三部作通しての主題曲「Aria」を担当した平沢は「何しろ鷺巣詩郎さんの音楽が壮大かつ荘厳でありますから、それに負けないような曲を作らなければと頑張らせていただきました。鷺巣さんのサウンドトラックにあわせて始まる、壮絶な物語の幕開けにふさわしい1ベル、2ベルの役割が果たせたら幸いです」と挨拶した。

「ベルセルク 黄金時代篇」三部作は、原作の世界観全てを映像化する“ベルセルク・サーガプロジェクト”の第1弾。「『黄金時代篇』の先が気になる人?」と司会から観客席に向かっての問いかけると、会場からは溢れんばかりの拍手。今後について聞かれた窪岡監督は「サーガプロジェクトということで、企画は動いています。でもいま言えるのはそこまで。内緒です。本当にまだまだ申し上げられる段階ではないんですが、プロジェクトとして動いています」と、ひとつひとつ言葉を選びながらも、今後も映像化プロジェクトの可能性があることを明かした。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.