「犬飼って」姉弟を100万人支援、自ら高いハードル設定も一晩で到達。

2013/01/22 19:11 Written by Narinari.com編集部

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米国で昨年11月、7歳の兄と1歳の妹が、父に猫を飼う許しを得るためにとった行動が話題を呼んだ。彼らは事情説明のメッセージボードを持って写真をパチリ。それを掲載したFacebookページに1,000人から「いいね!」がもらえたら猫を飼ってOKと父と約束したところ、結果は見事に成功を収め、彼らの行動はメディアでも紹介され評判になった。その話を知ったある5人姉弟も、先日、同じ方法で犬を飼えないかと父親に提案。しかも彼らは、猫の兄妹を大きく上回る「100万人からいいね!を得る」という大胆な目標を設定したのだが、そんな高いハードルを一晩で達成してしまい、こちらも大きな話題を呼んでいる。

米放送局ABCや米紙ニューヨーク・デイリーニュースなどによると、今回、犬を飼いたいとおねだりしたのは、マサチューセッツ州ボストン近郊で暮らすライアン・コーデルさん、エビーさん夫妻の子どもたち。昨年8月、コーデル家では10年飼っていた愛犬ががんで死んでしまい、以来、子どもたちはずっと新しい犬を飼ってくれるよう、両親に懇願していた。そんな最中の11月、家からほど近い同州ニュートンの兄妹が、Facebookを使った賭けを父親に提案して猫を飼う約束を取り付けた話が話題に。それを知った12歳の長女ケイデンスちゃんと9歳の次女エマーソンちゃんは、自分たちも同じ方法で犬を飼えないか、父に話してみたそうだ。

猫を手に入れた兄妹の場合、「1,000人からいいね!をもらう」条件を出し、家族の友人たちからも協力を得たおかげで押してもらえた人数は最終的に10万人超。ところがコーデル家では、父ライアンさんと冗談を言い合う中で、2人の娘は「100万人からいいね!を得たら飼って」と大きく出たという。提案を受けた両親は「2,000人も集まれば良いほうだろう」と考えていたこともあって、「(100万人なら)もちろん」と即答。こうして2人の娘は弟3人も巻き込み、世界の人たちへ向けたメッセージを書いた大きな紙を持って写真を撮り、1月15日の夜に「いいね!」を押してもらうFacebookページを立ち上げた。

いつ叶うかもわからない挑戦を始めた子どもたちは、その日は午後8時に就寝。ところが翌朝、彼らは賭けをした父親から意外な話をされ、驚いて起きることとなる。5人がぐっすり眠っていた夜中の間に、彼らのFacebookページには多くの人が訪れて「いいね!」ボタンを押し、その数が急増。わずか13時間で目標の100万人を優に超える「いいね!」を集めるのに成功していたのだ。これには「なんでそんなに速く増えたのか、本当に分からない」と、母エビ―さんもびっくりしている。

実はソーシャルメディア関係の仕事をしている父ライアンさんが、子どもたちのページを仲間に知らせたところ、彼らを通じてページの存在が世界へ広まっていたとのこと。その結果、達成困難と見られた「100万人からいいね!を得る」という条件を、一晩のうちにクリアできてしまったそうだ。彼らの成功は米メディアの間でもすぐに伝えられ、5人の希望が明らかになると、ニューヨークにある動物保護施設から招待も届いたという。

そして彼らのFacebookによると、ページ立ち上げからわずか2日後の1月17日、5人は動物保護施設を訪問。多くの犬とも触れ合った彼らは、相談した結果、ミリーという名の新しいメスの犬を引き取った。念願の新たな愛犬を手に入れた彼らは、招待してくれた保護施設と共に、「いいね!」を押して協力してくれた人たちに感謝するメッセージを書き込んでおり、今後はウェブサイトを作って、ミリーとの時間を世界に知らせていくつもりだという。



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