“同姓同名婚”の米夫婦が離婚、元夫「もう同名の人と結婚しない」。

2013/01/18 17:38 Written by Narinari.com編集部

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いまから数年前、米国のあるカップルが大きな話題を呼んだ。彼らの名は、共にケリー・ヒルデブランドさん。当時20歳の女子大生だった彼女が、退屈しのぎにとFacebookで同姓同名の人を検索したところ、24歳だった彼の存在を発見してメッセージを送ったことがきっかけで交際が始まり、2009年10月に結婚するに至ったというカップルだ。運命の出会いを果たしたかのように思われた2人だったが、先日、2012年に離婚を申請して彼が故郷へ戻っていることが判明。この話題が米メディアで伝えられ、再び注目を集めている。

2人はフロリダ州の女子大生だった彼女が、Facebookで見つけたテキサス州在住の彼を見つけたことがきっかけで知り合った。それからネット上のやり取りや彼の訪問で愛を深めていき、出会いから1年あまりの2009年10月11日には結婚。同姓同名という縁で結ばれた2人に、多くの米国民が“運命のカップル”と注目し、金融関係の仕事をしていた彼が転勤願いを出して、フロリダ州での結婚生活を始めた。

その後の2人は仲良く暮らしているだろうと思われていたが、先日、米放送局NBC系列WTVJが2人の現況を報道、驚きの結末が明らかになった。同局によると、2人は2012年はじめ頃には離婚申請を行って別れ、3月の時点で彼のほうが故郷のテキサス州ラボックへと戻っていたという。現在は木の剪定をする仕事をしているという彼がWTVJの取材に応じ、離婚の理由を明かした。

結婚生活を振り返り、「私たちはかなり違う世界の人間だった」と話す彼。結婚生活において、物事の考えや習慣などの違いが影響を与えていた側面も少なからずあったようだが、彼女が生きてきた土地にやってきた彼にとっては、故郷の生活を忘れられなかったことも離婚の大きな要因になったそうだ。「私に関係するすべてがある」テキサス州に戻った彼は、「本当に素晴らしかった」と幸せを感じたといい、彼女以外の繋がりが全くなかったフロリダ州の生活に、何かと不便を感じる時も少なくなかったのかもしれない。

離婚には至ったものの、テキサス州へ戻る際には飼っていた犬を渡してくれたという彼女とは、現在も良好な関係を保っているそう。今年に入って、用事のためにフロリダ州を訪れた際にも顔を合わせたそうだが、「嫌な感じはなかった」という。そんな彼女に代わり取材に応じた彼女の母は、離婚を悲しみつつも「親友となってうまくやってるのは嬉しい」と語り、他人にはなったが、2人を今後も温かく見守っていくつもりのようだ。

一方で、メディアの注目を集める結婚を経験した彼は、今後「どんな人であれ、同じ名前の人とは結婚しない」と宣言。多くの人から注目され、夫婦の全てが明かされるのは「不公平な状況だ」と話し、また結婚したら大人しく静かな生活を送りたいとの気持ちを滲ませている。そしてFacebookのアカウントを削除したとされる彼女もまた、今は親しい仲間内だけで静かに生活を送っているのかもしれない。

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