街中に“ライオン”通報相次ぐ、遭遇した市民大慌てもその正体は…。

2013/01/11 07:15 Written by Narinari.com編集部

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1月8日の昼ごろ、米バージニア州ノーフォークの警察署では、耳を疑うような3件の通報が相次いで入ったという。いずれも動揺した様子の市民からの「ライオンが現れた」といった内容で、警察は地元の動物園に確認を取るなど対応に追われた。しかし、間もなくして目撃された“ライオン”の正体は判明し、騒動を引き起こした主の存在が米国で話題を呼んでいる。

米紙バージニア・パイロットやニューヨーク・デイリーニュースなどによると、警察署に最初の通報が入ったのは8日の午前10時19分。「通りを走るライオンを目撃した」と男性が話し、代わった女性からは「この辺りを自由に動き回っている」と不安そうな声で説明があった。

さらに5分後、今度は違う男性から別の通りで「小さなライオンのような動物を見た」との連絡が入ると、午後1時19分に3人目の通報を受信。3人目が見た“小さなライオン”は「近くの家に入っていった」そうで、警察が何をしているかをたずねると「分からない」と答え、やはり大きな不安を抱えていたようだ。

相次ぐ通報を受けた警察は、まず近くにある動物園に連絡。しかし、園内にいるライオンが逃げ出していないか確認してもらったところ、飼育されている2頭のライオンは「ぐっすり眠っている」(米放送局CBS系列WTKR-TVより)と分かった。そこで街中を調査してみると、意外にも“小さなライオン”が有名な存在で、多くの市民がその正体を知っていると分かり、間もなく騒動の原因が判明したという。

ライオンに間違われたのは、ノーフォーク市内に住む21歳のナタリー・ペインターさんが飼っている、3歳のオスでラブラドール・プードルミックスのチャールズ。実は近所にあるオールド・ドミニオン大学に通う彼女が、大学のマスコットであるライオンのように見せたいとして、愛犬の毛を月に一回整えて、ライオンのような姿にしているそうだ。

これまでチャールズと散歩しているときに、市民が驚く様子を見せることには「慣れていた」というナタリーさんも、今回、警察へ通報される事態を招くとは「予想してなかった」とのこと。彼女の周辺にはチャールズの存在が広く知られており、大学に連れていけば、学生がケータイを構えて写真を撮ろうと「走りまわるほど」の人気だというが、街中とあっては知らない人がいても仕方がないところだろう。しかもライオンを見かけたとなれば、危険を感じて警察に通報するのも無理はない。

ただ、今回の一件でチャールズの存在は多くのメディアでも紹介され、すっかり米国中で有名な存在に。「彼はずっとライオンなの」と話すナタリーさんは、大学を卒業してもチャールズの姿を変える気はないと明言し、これからも“小さなライオン”として注目を集め続けることになりそうだ。

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