大学で“アルマーニ配布”騒動、優秀学生に贈るも偽物とバレて炎上。

2013/01/04 12:26 Written by Narinari.com編集部

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先日、中国のある大学が、2012年の成績や素行が良かった優秀学生を対象に高級ブランド・アルマーニのバッグを贈っていることが判明。ネットを中心に話題を呼ぶことになった。当初、学生からは「嬉しい」「羨ましい」など称賛の声が上がったものの、最終的にこの“アルマーニ”はニセモノであることが証明され、学校の行為に批判が集まっている。

中国紙西部商報などによると、今回の一件は微博(中国版ツイッター)ユーザー蜻微の書き込みで発覚した。12月29日、このユーザーは「学校(蘭州理工大学技術工程学院)は、今年の三好学生(学業、体育、人徳の三つに優れた学生)を対象にアルマーニの革製バッグを贈りました。価格は9元8角、98元でもない……アルマーニの革製バッグ、来年私は一生懸命勉強します!」と記すとともに、写真5枚を掲載。写真にはアルマーニのロゴとともに、校章が刻印された革製のブリーフケース、そして価格が記されたジョルジオ・アルマーニのタグが写っていた。

実際、同校に通うある学生は「私の住む寮でもひとりの学生がバッグを贈られました。ほかの学生はみんな羨ましがっていましたよ」と語り、大学が学生にバッグを贈ったのは事実である様子。また、学校関係者は「週末で担当者がいない」と事実確認を拒否したものの、微博の蜻微は「バッグは数百個贈っていた」としている。

そこで地元メディアが同校の学生に直撃したところ、評価は賛否両論。「こんなに高価なバッグを学生に贈る意味がわからない」という学生もいれば、「学生のやる気が出るはず」と手放しで喜ぶ学生もいた。

しかし、当初からこうした学生とは異なる見方を示していたのがネットユーザー。ネットユーザーは値札に記された価格が1,280元(約1万7,500円)と格安であること、また、有名ブランドのアルマーニが学校向けに校章を刻印するとは思えないことなどを理由に、「(学校の行為が)良いとか悪いとか言う前に、このバッグニセモノですから!」とツッコミを入れ、「これで喜んでいるやつらアホなの?」「ニセモノと本物の違いがわからないなんて哀れ過ぎる」「学校がニセモノとわかってやっていたら、これ通報ものでしょ」などと、さまざまな意見が噴出した。

そして、騒ぎが大きくなるに連れ、渦中の学校も対応せざるを得なくなり、12月31日に同校の関係者は「バッグは本物のアルマーニではなくニセモノ」「1,280元ではなく95元(約1,300円)の安物」と認めた。また、バッグは浙江省義烏市にある卸売市場で仕入れたと認め、ニセモノを購入したことについては「(アルマーニの)商標は仕方なくて、このカバンを見たときに気に入って、校章を入れれば学生たちにとって良い記念品になると思ったのです」と話し、ニセモノを購入したのは故意ではないと強調した。

これを受け、ネットユーザーは「ほれみたことか」と冷めた反応。「(学校が)学生にニセモノの価値を教えるなんて教育機関として終わっている」「面子丸つぶれ」「いちばん可愛そうなのは三好学生」などと猛批判にさらされ、今回の騒動は幕を閉じることになった。

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