“トゲトゲ靴”で飛行機搭乗NG、「どこからが危険物?」と関心集まる。

2013/01/02 08:57 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


航空機に乗るときには、危険物または迷惑を及ぼす可能性のあるモノの機内持ち込み制限があるが、先日、中国では“痴漢撃退シューズ”としてカバンの中に入れておいたトゲトゲのスタッズ付きシューズが原因で、女性客が搭乗を拒否されるという出来事があった。幸い搭乗前に問題のシューズを宅配便で送ることができたため事なきを得たが、中国のネットでは「どこからが危険物として判断されるのか」と話題を呼んでいる。

中国紙広州日報などによると、この一件は先日、広東省広州市の白雲空港で確認された。12月25日午前8時ごろ、南京行き航空機に登場しようとした呉さんは、手荷物検査で携帯していたトゲトゲのスタッズが付いたシューズを係員に発見された。呉さん曰く、それは彼女が地下鉄や公共バスの中でたびたび遭遇する痴漢を撃退するために履いているシューズなのだが、係員は危険物と判断。「このシューズは機内に持ち込めない」と通告されたという。

結局、出発まで待ち時間があったため、呉さんは問題のシューズを宅配便で送ることができ、無事に搭乗。しかし、この一件はメディアやネットユーザーの興味をひき、「実際、どこからが危険物と判断されるのか?」と、航空機だけでなく、公共交通機関全般に話を広げながら論争が巻き起こった。

中国紙の揚子晩報は、トゲトゲのスタッズ付きシューズについて、地元の南京禄口空港に問い合わせ。担当者は「まだそうした旅客には出会ったことはありませんが」と前置きしながらも、「規定では細かく定めてはいません」と説明した。

また、同様に意見を求められた南京の地下鉄公社もやはり「そうした状況に遭遇したことはいまだありません」と返答。ただ、「南京市軌道交通乗客規則(試行)」第六条では、乗客が鋭く尖った物を携帯することを禁止しているため、身に付けているトゲトゲシューズやトゲトゲカバンが係員の目に留まり、駅への侵入や乗車を拒否されたとしても、文句が言えない可能性はあるという。

一方、ネットユーザーは「トゲトゲが付いていたとしても、ファッションアイテムを規制するのは厳し過ぎる」という意見が大多数だが、少数の意見として「航空機はともかく、多くの人で混雑する地下鉄やバスでトゲトゲの付いたシューズやブレスレットなどを身に付けているのは確かに危ないのでは」と、受け入れる声もあるようだ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.