浮気妻に抗議で9か月樹上生活、説得も「謝るまで降りない」と拒否。

2012/12/23 18:22 Written by Narinari.com編集部

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インドにいま、浮気をした妻に対する抗議として、謝罪の言葉をもらうまで木の上で生活している男性がいるという。

インド紙アジアン・エイジや英紙デイリー・テレグラフなどによると、この男性は25歳の男性、サンジェイさん。彼は以前、ムンバイにある自宅へ予定よりも早く戻ったところ、隣の家に住む少年と妻の「(浮気の)疑いを招くような状況」に出くわしてしまった。

怒ったサンジェイさんは、妻を連れて実家のランガオン村に帰郷。妻と徹底的な話し合いをしようと努めたそうだが、彼の怒りに納得できなかった妻は「ムンバイに帰りたい」の一点張りで、彼の話に聞く耳を持たなかった。結局話し合いは折り合わず、逆に怒った妻は彼女の実家へ。結局うやむやなまま消化不良のサンジェイさんは、彼女に対する抗議活動をすることにした。

「彼女が謝罪したら降りる」と言って彼が向かったのは、村に立つグァバの木の上。家族が降りてくるように説得すると「自殺する」と言い放ち、睡眠や排泄までも「木の上でする」徹底ぶりだという。ただ、彼が木の上での生活を始めたのは今年3月9日のこと。すでに9か月も経っているが、妻は説得に向かった彼の家族に対しても「拒絶」する態度を見せたと言い、本当に浮気だったのかとの真相はともかく、妻も疑いをかけられたこと自体に相当怒っているようだ。

現在のところ、一向に降りる気配を見せないサンジェイさんに、家族も心配な様子。彼の母は、息子が必要なものに困っていないか様子を見に行く日々で、食事などを提供しているそうだ。ただ、村民の中にはときどき木から降りる彼の姿を目撃した人もおり、散歩をしたり家の食料を持ってきたりして、再び上に戻っていくときがあるという。

そんな彼の姿に同情する村民は多いようで、彼の行動を尊重して警察に知らせた人はいないとも。しかし地元警察の関係者は、「木はそんなに高くないから、自殺や住民への脅威になる恐れはないだろう」とコメントしており、事情は把握しているものの「罪は犯していない」と静観の構えを取っている。9か月も続いている意地の張り合いがどこまで続くのかは心配なところだが、お互いへの不信感を取り払う機会を早く設け、願わくば仲良く新年を迎えてもらいたいところだ。

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