東京メトロは12月17日、銀座線のすべての駅を平成34年（2022年）度までにリニューアルするのに伴い、広く一般から駅のデザインを公募する「東京メトロ銀座線・駅デザインコンペ」を実施すると発表した。申し込み受付期間は12月20日から2013年1月23日17時まで、提出期限は2013年2月13日17時まで（必着）。

今回の駅リニューアルは、12月30日で開業85周年（浅草〜上野間）を迎える日本最古の地下鉄・銀座線が、これまで東京の街をつないできた歴史を大切にしながら、先端の機能を取り入れ発信する路線としてのイメージの定着を目指して行われるもの。「伝統×先端の融合」を路線コンセプトとした上で、銀座線を下町エリア（浅草〜神田）、商業エリア（三越前〜京橋）、銀座エリア（銀座）、ビジネスエリア（新橋〜赤坂見附）、トレンドエリア（青山一丁目〜渋谷）の5つのエリアコンセプトに分けて実施する。

まず、先陣を切って行われる今回のコンペ対象駅は、下町エリアの上野、稲荷町、神田の3駅。ほかのエリアについても順次デザインの公募を行う予定だ。

なお、重視すべき視点としては、「銀座線路線コンセプトのデザインへの反映」「エリアコンセプト『下町』のデザインへの反映」「周辺地域の歴史、地域性との調和を考慮したデザイン」「銀座線ラインカラ−のデザインへの反映」「効果的な照明計画」「デザイン提案（意匠、材料等）の具体性」を挙げている。

応募資格は「東京地下鉄株式会社の要望に応じて、速やかに当社や東京都心部に来ることができ、かつ日本語で対応できる体制を整えている者」で、複数名のグループでも可能。年齢、国籍、資格、経験などは問わない。賞金は最優秀賞（1点）50万円、優秀賞（2〜3点）30万円、入選（数点）10万円。