今週12月17日付けのオリコン“本”ランキングBOOK（総合）部門では、阿川佐和子「聞く力心をひらく35のヒント」（2012年1月20日発売／文藝春秋）が、先週の30位から急上昇、これまでの最高位となる2位を獲得したことがわかった。

また、週間売上もこれまでの最高記録を大きく更新する4.8万部を記録。前週の1.0万部から4.7倍となる大幅増となった。（これまでの最高位、最高週間売上は共に2012年10月1日付けでの3位・2.3万部）。

先週12月3日に発表された「オリコン2012年年間“本”ランキング」では、BOOK（総合）部門で2位を獲得、ジャンル別でも4部門を制した同作。また各社が発表した年間書籍ランキングでは1位を獲得、ヒット商品番付にも選出され、先週はこの話題が多く紹介された。加えて著者自身も情報番組でのインタビューやバラエティ番組に出演しておりさらに大きな露出効果となった。

この影響もあり発売元の出版社は増刷を決定、発行部数が100万を超えると発表した。今年1月の発表からこれまで約1年にわたり、1.0万〜2.0万部前後をコンスタントに売ってきた同作だが、この勢いに乗り今後はさらなるセールスの拡大が予想される。発売から1年を経て、売上100万部突破も射程圏内に入った。

なお年間関連作品では、同じくBOOK（総合）部門3位の渡辺和子「置かれた場所で咲きなさい」（幻冬舎）も、先週の40位から急上昇し18位にランクインしている。

その他今週のBOOK（総合）部門は、年賀状作成関連本が先週以上に好調。「世界一かんたん定番年賀状2013」（アスキー・メディアワークス）が3週連続の首位を獲得したうえ、2週連続のTOP10内6作ランクイン、また今年最多となるTOP100内28作ランクインを記録した。