iPhone原因で就職面接落ちる、面接官曰く「富裕層の学生だから」。

2012/11/30 16:48 Written by Narinari.com編集部

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自分の能力が明らかに足りなかったり、思うようなアピールができなかったりといった理由ならば、面接試験で落とされても納得がいくかもしれない。ただ、もし“信じられないような理由”で不採用になったとしたら、誰しも納得がいかず、怒りが込み上げてくるだろう。中国では先日、「iPhoneを持っているから」というそれだけの理由で不採用になったケースがあった。

中国紙東亜経貿新聞などによると、この一件は吉林省長春市の大学生がネットに書き込んだことから発覚した。就職活動をしている大学4年生の高さんは、11月23日にある企業の面接に赴いたところ、開始数分で「iPhoneを持っている学生は必要ない」と、面接官からダメ出しされたという。

もちろん、そんな理由で不採用になるのは理解できず、受け入れ難いもの。高さんが面接官に抗議すると、「なぜiPhoneを持っている学生を採用しないのか」――面接官はその理由を語り始めたそうだ。

面接官曰く、「まだ働いていない大学生が使っているiPhoneは親に買ってもらったもの。自分で働いて買ったわけではない。あなたは苦しみに耐えられない富裕層。私たちの会社の仕事は激務で、苦しみや辛さに耐えられる人じゃなければ務まらない」。つまり、大学生でiPhoneを使っている人は富裕層であり、富裕層はみんな忍耐力がない、というのがこの面接官の考えらしい。

実際、高さんのiPhoneは親に買ってもらった物だったそうだが、これには高さんも「別に富をひけらかしているわけじゃない!」と憤慨。地元メディアによると、同市内の大学に通う学生の多くがiPhoneを使用している上に、別の企業の関係者は「求人採用にどんなケータイを使っているかはいっさい不問。能力次第です」と語っていることからも、これが中国の“常識”というわけではなく、単に運悪くおかしな企業に遭遇してしまったようだ。

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