さかもと未明が警察に“自首”「発言者の責任、美学だからです」。

2012/11/22 04:11 Written by Narinari.com編集部

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雑誌「Voice」に掲載されたコラム「再生JALの心意気」をきっかけに、飛行機の搭乗マナーを巡って物議を醸しているマンガ家のさかもと未明(47歳)が11月21日、公式ブログで警察に“自首”してきたことを報告している。

このコラムは、さかもとが夫と共に利用した羽田空港へ向かう日本航空機内で、乳児が離陸から着陸まで長時間にわたって泣き続けていたことに激怒した、という内容。その状況に耐えられなくなったさかもとは着陸態勢に入っていたにも関わらずシートベルトを外し、「もうやだ、降りる、飛び降りる!」(「Voice」より)と出口へと向かい、途中で赤ちゃんと母親に「お母さん、初めての飛行機なら仕方がないけれど、あなたのお子さんは、もう少し大きくなるまで、飛行機に乗せてはいけません。赤ちゃんだから何でも許されるというわけではないと思います!」(同)と文句を言ったという。

それでも怒りが収まらず、羽田空港に着陸後も激しくクレームを続けた――大まかにはそんな話だ。なお、シートベルトを外して通路に出たことについては、コラムの中で「シートベルトを外して、着陸時に通路を歩いたことは反省し、謝ります」と謝罪している。

このコラムはYahoo!ニュースに掲載されたことで多くの人の目に触れ、スポーツライターの乙武洋匡氏、音楽プロデューサーのつんく♂、脳科学者の茂木健一郎氏、著名ブロガーのやまもといちろう氏らもこの話題に言及。2ちゃんねる、Twitterなどでも赤ちゃんの泣き声をどう受け入れるかについて議論が活発化したが、さかもとへの批判も殺到、炎上状態となっていた。

そうした事態を受けて、さかもとは21日に公式ブログのエントリー「自首してきました!」を更新。まず、「Voice本文にも書かせていただいた通り、わたしはモンスター・クレーマーと言われても、わたしの発信した言葉、行動、クレームが議論のきっかけにさえなっていただけたらと記事を書いたので、すこしタイムラグはありましたが、こんなに話題にしていただき、本当にありがたく思っています。作家冥利につきます」と、大きな議論になったことに感謝。

そして「これを機会にぜひとも日本中の皆さんと、どうしたら赤ちゃん、お父さん、お母さん、他の乗客のみんなが快適で安全な空の旅ができたらと思います。あと、赤ちゃんが泣きすぎないようにする知恵や、どうしても必要があるとき以外、何歳くらいから飛行機に乗せたらいいか、赤ちゃんの安全面と周りへの配慮を含んだ常識的な親の判断規準について、広く議論したいです」と、前向きな議論に発展させていきたいとの考えを明かした。

また、シートベルトを外して通路に出たことへの批判は真摯に受け止め、「本日2012年11月21日五時、都筑警察署に出頭」したとのこと。その理由については「JALの方には報告していたので、特に処罰はないのかと思っていましたが、広く世に発言する立場の人間として、自分がした過失に対しては、お目こぼしに甘えたり、芸能人だからと特権に浴したりせず、自ら身をただして、進んで相応な処分をうけなくてはいけない、それが発言者の責任だし、さかもと未明の美学だからです」としている。

最後は「違反行為については本当に申し訳ありませんでした!」と、改めて謝罪の言葉でエントリーを結んだ。

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