美術館に“自分”の絵があった、400年前に描かれた肖像画にそっくり。

2012/11/19 11:10 Written by Narinari.com編集部

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よく「世の中には自分にそっくりな人が3人いる」と言われるが、米国の大学生は先日、美術館へ恋人と一緒に出かけた際に、彼女から「そっくり」と指摘されるほど似ている16世紀の肖像画に出会った。半信半疑の彼をよそに、彼女がソーシャルサイト上に絵と並ぶ彼の写真を投稿すると、多くのユーザーも納得。“肖像画の生き写し”として、彼はいま、注目を集めているそうだ。

米放送局ABCや米紙ニューヨーク・デイリーニュースなどによると、この男性はニュージャージー州ブルームズベリーに住む20歳の大学生、マックス・ガルッポさん。11月11日の日曜日、彼は恋人のニッキー・カーティスさんを連れ、隣のペンシルバニア州にあるフィラデルフィア美術館へ出かけた。そして、展示されている絵を熱心に見て回る彼を追い掛ける彼女は、ある作品の前にやって来たとき、思わず声を掛けたという。

「いま、この絵見た? あなたみたいじゃない?」と話しかけた彼女が足を止めたのは、1562年にイタリアで制作された貴族の肖像画。他人から見れば、顔の作りや髪形、ひげの生やし方まで同じで、確かにそっくりに見える。しかし当の本人は「最初は多少似てるかな、くらいの感じだった」というから、それほどそっくりだと自分では思ってなかったようだ。

一方、激似ぶりを面白がったカーティスさんは、絵の前に立たせた彼の写真を撮影して、ソーシャルサイト「reddit」へ投稿。すると「彼は400歳に見えない」「何を食べて長生きしてるのか、彼に聞いてくれ」など、彼女の意見に納得する多くの書き込みが寄せられ、ガルッポさんは注目の存在となった。11月15日にはABCの情報番組「グッド・モーニング・アメリカ」に出演し、redditのユーザーから寄せられた要望を参考に、肖像画に似せた衣装を着て話題の絵の前に立ち、インタビューに応じている。

名前からも分かるように、実は父方のルーツがイタリアのフィレンツェにあり、しかも肖像画が描かれたとされる場所からは「10マイル(約16キロ)もない」そう。そのためガルッポさんは、絵の人物は「もしかしたら祖先じゃないか」(米放送局ABC系列WPVI-TVより)とも考えているという。

周囲で話題になったことで、“自分そっくりの肖像画”に興味を持ち始めた様子のガルッポさん。今後、絵に関する歴史的背景を探ると共に、自分と関係がある人物なのか、家系に関しても「調べてみるかも」と話している。

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