堺とホビット庄“姉妹都市”に、市側がワーナー・ブラザースに提案。

2012/11/14 14:00 Written by Narinari.com編集部

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大阪府堺市は11月14日、映画「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズや、「ホビット」シリーズに登場する主人公の故郷「ホビット庄」と、仮想姉妹都市提携を締結すると発表した。

「ホビット庄」は、平和と自由を愛するホビット族たちが自治をする美しい村。一方の堺市は、戦国時代に有力な商人によって自治が行われ、平和な自由都市として繁栄した歴史がある。そうした「自治」「自由」というホビット庄との共通点から、堺市側が映画配給会ワーナー・ブラザースに、仮想姉妹都市提携を提案。「ホビット」3部作は、堺市と姉妹都市提携を結んでいるニュージーランドの首都ウェリントンで撮影が始まったとのゆかりもあり、締結に至った。

これを記念して、堺市市役所でパネル展を開催。仁徳天皇陵古墳が望める市役所21階展望ロビーと、堺が誇る伝統産品を紹介する堺伝統産業会館の2か所を会場に、「ホビット 思いがけない冒険」の場面写真パネル数十点のほか、一緒に写真が撮れる登場人物の等身大パネルも展示する。

また、そのほかにも、パネル展に合わせたスタンプラリーや、特別試写会も開催する予定だ。

今回の仮想姉妹都市提携についてピーター・ジャクソン監督は「ご存知の通り、映画『ホビット 思いがけない冒険』をはじめとする3部作すべてをニュージーランドで撮影しました。そんな中、ニュージーランドの首都ウェリントンと堺市が姉妹提携をすでに結んでいると知ったのです。わたくしの理解するところでは、堺市は16世紀に日本における重要な貿易港として栄え、後に伝統的なものを数多く開発し、日本国内だけでなく世界に広めたとのことです。それを踏まえ、このような歴史あるまちと“ホビット庄”が提携するということは、大変ユニークでエキサイティングなことだと思います。これを機に、ホビットの世界に堺市の方々が共感してくださればと思います」とコメント。

そして堺市の竹山修身市長は「今回、仮想姉妹都市提携に至ったということで、非常に嬉しく思っています。仮想姉妹都市提携については、ウェリントン市からも、『非常におもしろい。今後、共同のプロジェクトを企画しましょう』というお声掛けもいただいており、世界に堺の名前を発信できる良い機会となるのではないかと思っています。映画は、3部作を予定しているということで、これから、もっと大胆な企画ができるのではないか、と私自身非常にワクワクしています。今後、堺市とウェリントン市、そしてホビット庄が、一緒になって、それぞれのまちの魅力をどういった形で発信できるか、今後の展開を楽しみにしていただきたいと思います」と語った。

第1部「ホビット 思いがけない冒険」は、12月14日(金)より全国公開。第2部「ホビット スマウグの荒らし場」は2013年12月13日(金)より全国公開。そして、第3部「ホビット ゆきて帰りし物語」は2014年7月18日(金)に全国公開予定。

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