AKB48が歌う、ディズニー最新作「シュガー・ラッシュ」の挿入歌「Sugar Rush」のミュージッククリップが、10月30日（現地時間29日）、ハリウッドの老舗劇場エル・キャピタンで行われたワールド・プレミアで初公開された。

“シュガー・ラッシュ”とは、主人公ラルフが迷い込んでしまうお菓子で彩られた世界のレーシングゲームのこと。その世界には日本の要素がたくさん含まれていることから、制作陣は「日本を“象徴”する音楽を！」とAKB48に着目した。

そしてメガホンを執ったリッチ・ムーア監督の強い希望でAKB48が起用され、ディズニー・アニメーションやPIXAR作品など数々の作品を手掛けた音楽スーパーバイザーのトム・マクドゥーガルが、AKB48の総合プロデューサーで作詞家の秋元康氏に作詞を依頼。今作におけるディズニーとAKB48のコラボが実現する運びとなった。

トムは、完成した楽曲“Sugar Rush”について「まさにパーフェクト！だよ」と大絶賛。ゲームの世界で悪役を演じてきたが、本当は「みんなに愛されたい……」と思い悩む主人公ラルフが、色鮮やかなお菓子の世界“シュガー・ラッシュ”に迷い込むシーンをPOPに演出するAKB48の歌声にムーア監督は、「とても魅力的で、曲も素晴らしいよ」と熱く語った。

残念ながら今回、ハリウッドプレミア出席はかなわなかったものの、映画「シュガー・ラッシュ」の公開で全世界にAKB48が楽曲参加したことについて秋元康氏は「AKB48の楽曲が、ディズニー映画の挿入歌に選ばれたことを大変嬉しく思います」とコメント。高橋みなみは「AKB48として、大変大きな仕事をできたと実感しています。今後も世界中の皆さまに応援していただけるようなグループに成長していきたいです」と全世界デビューについての想いを寄せている。

そして、大島優子は「私たちの楽曲『Sugar Rush』を、映画を通して世界中の皆さんに聴いていただける事が本当に嬉しいです！」、渡辺麻友は「まるで『シュガー・ラッシュ』のゲームのキャラクターになったみたいでした。ゲーム、お菓子など色んなテイストが詰まったミュージッククリップになっているので、世界中の方々に楽しんでいただけると思います！」、篠田麻里子は「小さい頃から観てきたディズニー映画に、私たちが参加できるなんて夢のようです。私たちのお菓子姿にも注目してください！」とそれぞれ喜びを語った。

また、映画「シュガー・ラッシュ」の全世界公開に合わせて、フォトグラファー・映画監督の蜷川実花が演出した“Sugar Rush”のミュージック・クリップも完成。

カップケーキ姿のAKB48のメンバーが、映画「シュガー・ラッシュ」の世界に入り込んだかのような映像に、リッチ・ムーア監督は「トムから勧められてAKB48の曲を聴いて映像も見て、『ぴったりだ！』と思った。『すぐに契約してくれ！』と言ったんだ。出来上がった“Sugar Rush”のミュージック・クリップも見たよ。歌もいいし、何よりパフォーマンスが素晴らしいね。（日本へのメッセージ）AKB48が参加してくれたおかげで、素晴らしい作品ができた。是非、楽しんでね」と語り、また、ディズニー・アニメーション部門の責任者で「トイ・ストーリー」や「カーズ」シリーズの生みの親、ジョン・ラセター監督も「こんな素晴らしいものは見たことがないよ！感動した！！」と興奮気味に語っている。

映画「シュガー・ラッシュ」は2013年3月23日日本公開。