手術中に預けたモノが消えた、外した貴金属巡り中国の病院でトラブル。

2012/10/23 11:00 Written by Narinari.com編集部

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病院で手術をする際には指輪やネックレスなどのアクセサリーを外すことが義務付けられているが、先日、中国のある病院では、患者が預けていたアクセサリーが術後に消失する事態が起きた。

中国メディア南海網などによると、この一件は10月初旬の国慶節休暇中の出来事。北京で暮らす肖さんは休暇前に専門病院で診察を受け、「すぐに卵管閉塞の手術をしたほうが良い」と医師に告げられていたため、休暇中に手術を受けることに決めていた。

そして迎えた手術当日、肖さんは手術室に入る前に、ネックレスとブレスレットを外し、それらを手提げカバンに入れて看護師長に手渡したそうだ。

それから手術を経て、数時間が過ぎた午後5時ごろ、全身麻酔から目を覚ました肖さんは、ベッドの近くに設置されていた荷物入れが空いていることに気が付いた。すぐに手提げカバンの中を念入りに確認したところ、現金は無事だったものの、取り外してカバンに入れたはずのネックレスとブレスレットの姿がない。驚いた肖さんは病院に事情を説明し、警察に通報する運びとなった。

病院の責任者は「看護師が患者の物を盗むなんて有り得ませんよ」と事件性を否定したが、アクセサリーが消えたのは事実で、「もともとカバンに入れていた金のネックレスはなくなっていませんでした。ただ、外したネックレスとブレスレットだけが消えたんです!」と肖さんは不満顔。アクセサリーを外して手提げカバンに入れる様子を目撃していた別の看護師も「手渡したのは確かに見たんですが、その後カバンがどうなったのかはわかりません……」と、釈然としない様子だったという。

この一件の鍵を握っていそうな、カバンを預かった看護師長はその後出勤しておらず、病院側もメディアの取材を拒否。状況から病院関係者による窃盗の可能性は否定できないものの、結局、真相はよくわからない状態だ。

なお、この一件について意見を求められた弁護士は「肖さんが、本当にアクセサリーが無くなったことを証明できれば、病院に損害賠償を請求できる」とし、全身麻酔を必要とするような手術を受ける際は、所有物の管理の意味でも家族や友人に付き添ってもらうことが安全だとしている。

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