靴の底にびっしり1050本の歯、2本の金歯も眩しい“頂点捕食者の靴”。

2012/10/19 15:38 Written by Narinari.com編集部

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「人となりが現れる」とされる靴は、身だしなみの重要ポイントとされるところ。どんな靴を履いているかをチェックすれば、相手の性格がだいたい分かるという人も世の中にはいるが、「こんな靴を履いていたらどう見られるのか」と、ちょっと気になるデザインの靴がある。デザイナー2人の共同作品という一品は、両足の底に1,050本もの歯が付けられた、見てびっくりの“歯底の靴”だ。

この靴を製作したのは、2008年から一緒に仕事を行っている2人の英国人デザイナー、マリアーナ・ファンティッチさんとドミニク・ヤングさん。2人が2010年に製作したのが、今回の「Apex Predator Shoes(頂点捕食者の靴)」だ。

2人が最初に用意したのは、一般で市販されている「サイズ15(33.5センチ)」という紳士用の革靴。「食物連鎖の頂点にいる」という人間の存在を、端的に表す靴を作ろうと考えた結果、思い付いたのが靴底を歯で埋めるアイデアだった。もちろん、使用されたのは本物の人間の歯ではなく、人工的に作られたものだ。

その仕上がりは、上から見ればごく普通の紳士靴。ただし、横からだと人間の上顎のような、裏に返すと一面挟まった小石が並んでいるかのような不思議なビジュアルだ。そしてインパクトを狙って前面に2本埋めたという金歯が、ポイントとなって存在感を示しているのは、2人のデザイナーとしてのセンスが光るところか。

ただ、この靴を見た英国のある専門家には、「見た目は本当に面白いが、たとえ偽物だろうが、足の下に歯が並んでるかと思うと吐きそうになる」(英紙デイリー・メールより)と評されるなど、実用品として使うにはいささか無理がある代物かもしれない。

そんな心配はするまでもなく、2人が作った靴は世界に1つしかないオリジナルで、市販される予定もなし。人間に対する主張が込められた“歯底の靴”は、今のところ本人たちくらいしか履く機会はなさそうだ。

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