医師が実感する“免疫力低下”、最大の要因はダントツで「ストレス」。

2012/10/17 11:05 Written by Narinari.com編集部

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ゼスプリ インターナショナル ジャパンは10月17日、キウイ摂取による免疫力改善効果が試験により検証されたことに関連し、人々の免疫力の実態を知る医師に、最近の免疫力に関する傾向や対策を聞いた「免疫力に関するアンケート調査」の結果を公表した。

この調査は一般内科医105人を対象に行われたもの。まず、「診察を行なう中で『免疫力が弱まっている人が増えている』と感じるか」についてたずねたところ、医師の53.4%が「増えている」と回答した。また、「免疫力が弱まっている人が減っている」と答えた医師は0%で、免疫力の低下傾向が広く実感されていることがうかがえる。

次に、「免疫力が弱まっている人が増えている」ことを実感する医師に対し、「免疫力低下の最大の要因は何か」を質問。すると、ダントツの1位に「ストレス」(42.9%)がランクインする結果となった。2位以下は「疲労」(14.3%)、「食事」(12.5%)、「睡眠」(7.1%)、「運動」(7.1%)などが続いている。

続けて免疫力が弱まっていることを本人が「自覚していない」ケースについてたずねると、52.4%の医師が「多い」と回答。「少ない」と回答した医師は7.6%に止まり、医師の実感として「免疫力の低下を本人が自覚していない」状況が多くあることがわかった。

では、実際にどのようなことをすれば、免疫力を改善できるのだろうか。このアンケート調査で医師は、特に「睡眠」(63.8%)、「気分転換・ストレス対策」(54.3%)、「食事」(44.8%)の見直しを勧めている。

免疫力は病気のかかりやすさや治りやすさを左右する一つの大きな要素。病気と戦い、健康を維持する上で重要な働きを担う、自然治癒力の根幹だけに、これから風邪やインフルエンザが流行する季節を前に、生活習慣などを見直してみてはいかが?


☆キウイ摂取による免疫力改善効果

キウイフルーツは免疫力改善効果があると考えられているビタミンCを多く含み、これまでにマウスを用いた実験によって免疫力改善効果が示唆されている。しかし、ヒトにおいてキウイ摂取が免疫力に影響を与えるという報告はなく、その効果は明らかでないのが現状だった。

そこで東京医科歯科大学と株式会社オルトメディコは、ゼスプリゴールドキウイ・ゼスプリグリーンキウイの効果を検証するため、キウイと並んで代表的な輸入果物であるバナナと、キウイに特徴的な栄養成分の一つであり免疫力改善効果があるとされるビタミンC、および非摂取の3条件と比較して検討。日ごろ疲れがとれにくいと感じている女性の中で、スクリーニング検査にて選抜された被験者45人を、ゴールドキウイ摂取群・グリーンキウイ摂取群・バナナ摂取群・ビタミンC摂取群、非摂取群に割り付け、試験を実施した。

具体的にはキウイ摂取群には1日3個のキウイ、バナナ摂取群には1日3本のバナナ、ビタミンC摂取群には1日390mgのビタミンCを4週間継続して摂取させ、摂取群には普段と変わりない生活を送ってもらったという。

免疫力が改善されたかどうかは、摂取前後で行われた免疫力検査の結果で検証。免疫力改善効果は、リンパ球の種類のひとつであるTリンパ球の状態を特徴づける5つの指標(T細胞、CD8+CD28+T細胞数、CD4/CD8 T細胞比、ナイーブT細胞、ナイーブ/メモリー T細胞比)で評価するが、キウイ摂取群ではこれら5つの指標すべてにおいて改善傾向が見られた。これにより、キウイを継続して摂取していくと、免疫力の改善効果があることが示され、日常的に長く食べ続けると、さらに免疫力が改善されていくことが期待されるという。

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