香川の同僚が試合前に人助け、車にはねられた少年に遭遇し救急応対。

2012/10/09 07:43 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


今シーズンから新たに香川真司選手も加わり、日本のサッカーファンにはさらに注目のチームとなった、イングランド・プレミアリーグの名門マンチェスター・ユナイテッド。“世界一人気があるクラブ”と言われるだけに、ウェイン・ルーニー選手(イングランド代表)やロビン・ファン・ペルシー選手(オランダ代表)ら錚々たるメンバーが揃っているが、その中の1人であるアシュリー・ヤング選手(イングランド代表)が、試合前に人助けを行っていたと、先日、英紙サンが伝え話題を呼んでいる。

ヤング選手が人助けをしたとされるのは、香川選手が得点を挙げるも2対3で敗れたトッテナム・ホットスパー戦が行われた、9月29日のこと。21日に行われたプレミアリーグの試合でひざを負傷した影響で、この日もベンチ入りはしなかった彼だが、ライバルである強豪チームとの対戦を前に、いつも通りに本拠地オールド・トラフォードへ向かっていた。

そして、通い慣れたスタジアムに間もなく到着しようかというオールド・トラフォード近くの路上で、ヤング選手は偶然事故を目撃。道路を渡っていた8歳の少年が、通りかかった車に轢かれ、騒ぎになっていたという。

観戦に向かう途中で同じく事故を目撃した23歳の男性は、「鈍い音がして振り向いたら、少年が路上に倒れて泣き叫んでいた」と話しており、まさに一瞬の出来事だったようだ。頭から血を流してパニック状態の少年を腕に抱き上げた父親もまた、不安気な様子だったという親子の姿に、男性が近づこうとしたところ、ヤング選手が親子のそばで立ち止まるのを目にした。

混乱する親子を前に、すぐに携帯電話を取り出して救急連絡をしたヤング選手。当日の試合に出場予定がなかった彼は、その後も親子に付きっきりで対応に当たり、警察や救急隊の到着までほかにも駆け付けた市民らと共に、一緒に親子の手助けをした。その一部始終を見ていた男性は、「彼がほかの人と同じく一市民として振る舞っている姿が見られて、素晴らしかった」と話し、代表に名を連ねるスタープレーヤーが見せた行動にとても感動したようだ。

その後、病院に運ばれた少年は、頭蓋骨を骨折する大けがを負っていたと分かり、現在も治療が続けられているという。ヤング選手にとっては、少年の悲しい出来事に加えてチームが敗れる残念な一日になったかもしれないが、近年は高額な収入を得ているサッカー選手の一挙手一投足に、ファンやメディアからは常に厳しい目が向けられているだけに、一人の人間、市民として人助けをしていた彼の話題が伝えられるのは、サッカーファンにとって嬉しい話。レギュラー争い激しい強豪チームの中で、今度はピッチ上での活躍でもファンを大いに喜ばせて欲しいところだ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.