22〜34歳の平均貯蓄は338万円、貯蓄額の分布は「50万円未満」が最多。

2012/10/04 02:42 Written by Narinari.com編集部

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インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA(デューダ)」は10月3日、22〜34歳のビジネスパーソンを対象に実施した「貯蓄額の実態調査」の結果を発表した。

この調査は、ホワイトカラー系職種の男女5,000人を対象に行われたもの。その結果、22〜34歳の平均貯蓄額は338万円で、3年連続で増加(09年289万円→10年300万円→11年320万円→12年338万円)となった。

増加の要因としては「給料やボーナスが増えた」「株式投資やFXなどの運用がうまくいった」といった景気回復によるものが目立つ一方で、「貯蓄に回す金額を増やした」「会社の積立制度に加入した」といった理由も多く、年金問題や日本経済の縮小など、将来に不安を抱える人が意識的に消費より貯蓄を選択する傾向があるようだ。

貯蓄額の分布を見ると、「50万円未満」が最も多く23%、次いで「100〜200万円未満」(18%)、「50〜100万円未満」(14%)が続き、半数以上の人は貯蓄額が200万円未満という結果に。一方で「500〜1,000万円未満」(12%)、「1,000万円以上」(7%)という高額貯蓄者も2割近くいることがわかった。

平均貯蓄額が最も多い職種は「投資銀行業務」の554万円。貯蓄分布を見ると「500〜1,000万円未満」が42%、「1,000万円以上」が24%を占めており、他職種に比べ高額貯蓄者が多い傾向が見られた。

また、年収別の貯蓄額を見ていくと、「年収200万円未満」の人の平均貯蓄額は124万円、「年収500〜600万円」は484万円、「年収1,000万円以上」は1,577万円と、年収の上昇に比例して平均貯蓄額も右肩上がりに増加する結果に。ただし、唯一「年収800〜900万円未満」の貯蓄額(1,072万円)は、「年収900〜1,000万円未満」(975万円)の貯蓄額に比べ、約100万円多いことがわかった。

この点について同社は、双方の年収層からの回答結果をもとに、「『年収900〜1,000万円未満』の人は『給料の一部を貯蓄に回している』といった自然に貯金が増えたというケースが多い一方、『年収800〜900万円未満』は『節約』『株式運用』など、貯金を意識して増やそうとしている人が多いことが要因だと考えられる」と分析している。

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