妊婦拒否の映画館に賛否両論、「生まれてくる子どもが聴覚障害に」。

2012/10/01 17:42 Written by Narinari.com編集部

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先日、中国のある映画館で、妊婦が係員から入場を断られるという出来事があった。その映画館では「胎児に悪影響を与える」との理由から、妊婦には映画を見せないようにしていたのだが、この一件を巡って中国のネットでは賛否両論、激論が交わされている。

中国紙東南快報などによると、この一件が公になったのは9月下旬、あるネットの書き込みから。福建省福州市で暮らす妊娠8か月の林さんが繁華街の東街口にある映画館を訪れたところ、一度は切符を手渡していたにも関わらず、林さんのお腹を見た販売員が「うちでは妊婦の方には映画を見せられないんです。すいません」と慌てて謝罪してきたという。

まさかの“入場拒否”に林さんは「私が観るのは文芸作品だし、精神的に緊張することもないでしょう」と文句を言ったが、「ダメですよ。音が大きいですから。お産まれになるお子さんが聴覚障害になるかもしれません。お子さんを産んでからまたお越し下さいね」と追い返されてしまった。

この一件に納得がいかない林さんは帰宅後、ネットに「妊婦が映画を観ると、子どもが聴覚障害になるって本当?」と書き込み。すると、「私は妊婦のときに何度も映画を観たけれど、ぜんぜん問題なかったわよ!」とする否定派と、「確かに影響を与えることはあるわ。映画館によっては、妊婦用に吸音クッションを用意しているところもあるから、聞いてみて!」などと肯定派に分かれた。また、「そんな話、初めて聞いた」と単純に驚きを隠せない人も多いようだ。

専門家として意見を求められた福州市第一病院産婦人科の主任医師は「妊婦が映画を観ると聴覚障害になるというのは大げさ」としながらも、「映画館での映画鑑賞はなるべく避けるべき」とアドバイス。その理由としては「映画館の音響は妊婦の情緒に少なからず影響を与える」とし、加えて最近の妊婦が胎教としてお腹の上にケータイを置き、音楽を聴かせることなども控えるよう注意を促している。

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