水筒に少女の舌詰まり抜けず、病院搬送後に体調悪化で手術するハメに。

2012/09/22 13:48 Written by Narinari.com編集部

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普通に使えば安全なモノでも、使い方を誤れば意外な危険に陥るケースは多々ある。米国のある女子小学生は先日、学校でチアリーディングの練習に参加した際に、持参した水筒の飲み物で水分補給をしていた。ところがその途中で、突然彼女の舌が水筒の口に詰まってしまい、結果、体調の悪化を招いて手術を受けるハメになったという。

米放送局FOX系列WAGA-TVや米紙ニューヨーク・デイリーニュースによると、思わぬ事故に遭遇したのはジョージア州アトランタの小学校に通う8歳の女の子、ジェイラ・スモールちゃん。彼女は9月13日、学校で行われていたチアリーディングの練習に参加し、途中、水分を補給しようと持参した赤い水筒に口を付けた。500ミリリットル入りペットボトルのような、スマートな円筒形をした水筒。いつも使っている慣れ親しんだ物だったというが、この日に限っては思わぬ凶器となってしまった。

スモールちゃんが異変を感じたのは、3口目を飲んだときとのこと。水筒の中に入った彼女の舌が、水筒の口に詰まったまま抜けなくなってしまったのだ。「抜こうとすればするほど中からの吸い込みが強くなった」せいで舌はどんどん中に入ってしまい、彼女1人では手に負えない状況に。事態に気付いた先生も彼女を助けようとしたものの、どうにも対応のしようがなく、結局救急隊を呼んでスモールちゃんは病院へと搬送された。

しかし、救急隊でも処置ができず、彼女の舌は病院へ到着した頃にはさらに悪化。困惑しながらも水筒の底をカットした医師は、圧迫され続けて舌全体が大きく腫れあがり、蓋を滑らせる溝によってできた“切り傷”も確認したという。さらに、彼女はずっと口を開けて舌を無理やり引っ張られている状態だったため、ときどき吐き気をもよおすなど、体調にまで影響。医師もどうしたものかと困ったまま8時間が過ぎ、彼女の心拍数や血圧、呼吸数の減少などが目に見えて悪化してきたため、ここで緊急手術を決断。舌に麻酔をかけ、腫れあがって完全に水筒の口に詰まった状態から慎重に外していく手術を、約1時間で終了させた。

その後2日間は集中治療室で治療を受けたスモールちゃんだが、現在は順調に回復に向かっている。ただ、長時間水筒の口に詰まった影響は未だ残り、舌の奥には腫れが残っているため、食事は「ピューレ状」にして摂取され、感染症を避けるために定期的な消毒や抗生物質の投与も続けられているという。ほかにも圧迫による神経障害の懸念も残されているとされ、母親はほかの親に「『子どもは水筒を使わないように』と伝えたい」と話しているそうだ。

また、母親は水筒を作ったメーカーに対しても「法的措置を検討」しているとも。ただ、この水筒はイベントに参加した際の記念品としてもらったものだったため、メーカーを確認する作業に「苦戦している」という。

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