乳児連れ両親の“心配り”称賛、「迷惑かける」と機内で乗客に飴配る。

2012/09/08 12:07 Written by Narinari.com編集部

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先日、生後間もない双子の男の子を連れ、飛行機を利用した米国人カップルがいる。彼らは周囲に迷惑をかける可能性が高いことを見越して、予め乗客たちにちょっとした心配りをしたそうだ。後日、その場に居合わせた乗客の1人がソーシャルサイトでエピソードを紹介すると、カップルの行動を多くの人が称賛し、話題になっている。

米紙ニューヨーク・ポストなどによると、飛行機内での出来事を紹介したのは、サンフランシスコに住む27歳の男性アンドリュー・メリットさん。9月1日、ワシントンD.C.行きの飛行機を利用した彼は、席についてすぐ、通路を歩いてきた女性から飴が入った袋を受け取ったという。一見、機内サービスかと思われたプレゼントには、袋にメッセージが書かれていた。

それは「Hello! We're twin baby boys on our first flight and we're only 14 weeks old!」から始まる、“初めて飛行機に乗った、生後14週目の双子の男の子から”という体裁でつづられたメッセージ。目的地までの移動中、ひょっとすると泣いてしまうかもしれないといった趣旨の内容で、自分たちが迷惑をかける状況に備えて予めお詫びするという内容だ。さらに両親の座席番号を記し、「耳栓も準備してあります」と説明。そして、「素晴らしいフライトになりますように」と、双子が周囲に気を配る言葉がつづられていた。

これを見たメリットさんは、先手を打って周りの乗客たちに気遣いを見せた両親の行動と、気の利いたメッセージに感激。後日、画像投稿サイト「Imgur」に飴の袋を撮った写真を公開し、このエピソードを紹介した。すると、彼の写真は人気ソーシャルサイト「reddit」でも紹介され、両親の心配りを称賛する声でたちまち数千のコメントが書き込まれるほど、大きな反響を呼んだ。

英紙デイリー・メールによると、この行動を取ったのは、カリフォルニア州バークレーに住むマイケル・ルビンスタインさんとクリスティーナ・ディアスさんの30代カップル。2人は祖父母に孫(双子)を会わせるために飛行機を利用したというが、搭乗前日まで赤ちゃんが周囲に迷惑をかけないか心配していたディアスさんが、同じようなシチュエーションでプレゼントを配った母親の話題を以前何かで読んだことを思い出し、真似してみようと考えたそうだ。

彼曰く「前の晩は真夜中まで準備をしていた」彼女の努力は、当日、機内で大きな効果を発揮した。双子を見て最初は「あまり良い顔をしなかった」ある男性客などは、“双子から”のお詫びが書かれた飴のプレゼントをもらった途端、表情を変えて愛想を振りまいてくれたとも。もちろん、機内では2人が懸命に双子をあやす努力も欠かさず、結果、あまり周囲に迷惑をかけずに到着できたようだ。

そんな2人には、いま、多くの人から称賛の声が上がっているが、細かな気配りはやはり精神的に大きな負担だったそう。飛行機を降りた後、「帰りは飛行機に乗りたくない」とディアスさんは心から思ったという。

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