「火災避難前に会計を」で炎上、中国の日本料理店の対応に批判殺到。

2012/08/15 14:08 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


火災が発生したときは、一刻も早く避難することが大切。しかし先日、中国のあるショッピングセンターでは、客の避難よりも会計を重視したレストランの存在が確認され物議を醸している。このレストランが日本料理店だったこと、また、火災の舞台が南京だったことが、中国人の関心をさらに高めているようだ。

中国メディア杭州網などによると、火災は8月10日18時過ぎ、江蘇省南京市鬧市区にある南京国際広場ショッピングセンターで起きた。多くの買い物客で賑わう時間帯に、館内には焦げ臭いにおいが充満し、そうこうしているうちに「火事だ!」という叫び声が響き渡り、停電してしまう。そのため、買い物客は一斉に逃げ出し、現場はパニック状態に陥った。

結果として死傷者などは出ず、大きな火災事故とはならなかったものの、後に現場にいた市民の話が物議を醸すことになる。それがあるレストランの対応を巡る話だ。鄭さんは当時、家族3人で7階の日本料理店で夕食を食べていたが、もうもうと煙が噴き上がる状況の中、店員は入口の扉を封鎖。「先にお会計を済ませて、従業員口から逃げてください」と客に言ってきたという。また、避難時も従業員の先導はなく、1階にたどり着いたときには扉は閉鎖されて外に出られず。館内からは別の客の「助けて」との恐ろしい声も聞こえ、鄭さんらは震え上がったそうだ。

当時店内では30人程度の客が食事をしていたが、この対応に鄭さんは憤慨。「店は利益のことしか考えていない。もし火災が深刻で、30人以上が先に会計を済ませて逃げていたら、避難がどれほど遅れていたことだろう」と声を荒らげた。

ネットでも日本料理店の対応に「名前を公表しろ」「その店員が誰か人肉捜索で明らかにしてやる」「日本食はもう食べるな」などの批判が殺到しているが、中国では昨年8月に北京のレストランで、今年6月には天津のショッピングセンターで同様の出来事が確認されているという。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.