子供用電動カーを強力に改造、整備士の父が「どうせ修理するなら」。

2012/08/11 15:38 Written by Narinari.com編集部

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米国に住む5歳の少年エヴァンくんは、3年前のクリスマスに父親からプレゼントされたおもちゃの電動カーが大のお気に入り。でもずっと乗り続けて来た結果、プラスチック製のタイヤが、ついにボロボロになってしまった。そこで自動車部品販売店を営む父が、一緒に修理をしようと息子に提案し、タイヤを新しいものに交換。すると、どうせならほかの部分もといじり始めた2人は、5か月かけて8倍もスピードが出る車に改造してしまった。エヴァンくんが楽しげに走り回る動画が公開されると、そのパワーアップぶりに多くの人が驚いているようだ。

話題の動画は、8月5日付でYouTubeに公開された「Evan's Lightning McQueen」(//www.youtube.com/watch?v=GybG-ZonSgw)。米IT情報誌ネットワーク・ワールドによると、投稿したのはカリフォルニア州ヘイワードで自動車のカスタムパーツ販売店を営む、ショーン・バージェスさんだ。彼は3年前のクリスマスに、当時2歳の息子エヴァンくんにおもちゃの電動カーをプレゼント。父の血をひいた彼はすっかり電動カーを気に入り、現在に至るまでよく楽しんで乗っていたという。

まさに“遊び倒した”とあって、今年になると電動カーのプラスチック製タイヤはボロボロの状態に。そこで3月末頃、父ショーンさんは電動カーを会社の整備工場に持っていき、タイヤを変えてあげることにした。そして相談して選んだゴムタイヤに付け変えると、今度は全体が物足りなく映ったのか2人は「もっと改造しよう」と意気込み始め、車の内部までチューンナップを開始。5か月間にわたって、2人は週に数回のペースで改造作業に取り組み、8月4日になってようやく完成に至ったそうだ。

その成果をお披露目しているのが、話題の動画。エンジンや変速ギア、ディスクブレーキの設置といった改造部分の説明や作業の様子を紹介した後、1分半頃から流れる走行シーンには、おもちゃとは思えない性能に変わった電動カーの速さに驚かされる。以前はノロノロと走るのがやっとだったのが、生まれ変わった車はエヴァンくんがアクセルを踏んだ瞬間に、勢いよくスタート。それもそのはずで、最高時速3キロだった電動カーは、0.66馬力のエンジンを積んで「最高時速15マイル(約24キロ)」出せる性能になっているという。

実際には車体重量の関係でややスピードは落ちるというが、あまりのパワーアップぶりは、見ているほうが不安になるほど。速さに関しては「普段息子が乗りこなす自転車よりちょっと速い程度」と話すショーンさんだが、自分が見ている前での運転しか認めないほか、ヘルメットやシートベルトの着用を行わせるなど、安全の配慮は徹底している。今では運動場などで走り回り、ラップタイムを図るのが2人の楽しみになっているそうだ。

2人の力作を紹介したこの動画のコメント欄には、車の性能だけでなく、息子にさらなる楽しさを提供した父親の愛情を称賛する声が数多く寄せられており、再生回数は250万回(8月11日現在)に達している。皆さんもぜひ一度、ご覧になってみてはいかがだろうか。

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