フォアグラ禁止令に“抜け穴”、加州でたっぷり170g使用のバーガー。

2012/08/06 12:38 Written by Narinari.com編集部

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日本では7月1日、牛生レバーの提供・販売が禁止されましたが、奇しくも同じ日、米カリフォルニア州でもある食べ物の提供が禁止されました。それは“世界三大珍味”のひとつされるフォアグラ。牛とガチョウ(またはカモ、アヒル)の違いはあれど、どちらも同じ肝臓です。日本では生レバーの安全性を考慮して、カリフォルニア州では、ガチョウに強制的に大量の餌を与えて飼育するのは残酷との理由で、それぞれ提供ができなくなりました。

しかし、「もう食べられなくなる」と言われれば、その分、食べたいという気持ちが募るのはどこの国でも同じ。同州では禁止令が施行されるまでの1か月間で、フォアグラの売り上げが4倍になったと言います。そして7月以降になっても、法律に違反するとわかっていながら、フォアグラを強行提供するレストランもいくつかあるそうです(※違反すると1,000ドル以下の罰金)。

そうした中、このフォアグラ規制の法律の“抜け穴”を使い、あるレストランのシェフが、フォアグラをたっぷりと使った巨大バーガーを提供すると発表しました。米ブログメディアのFoodbeastによると、このバーガーは、同州オレンジカウンティーにあるレストラン「The Playground」が考案した「Shut the Duck Up Burger」(「だまりやがれ!」という意味のフレーズの一部を“duck”に変えた名称)。今回の法律に、かなり強気に対抗したネーミングです。

同レストランのシェフ、ジェイソン・クイン氏によると、このバーガーは、バターをたっぷり塗ったバンに、450グラムの和牛を使用したビーフパティ、そして170グラムのフォアグラのソテーをトッピングしてある、ボリューム満点の一品。これを8月11日に行われるイベントで、10人の客に提供します。

しかし、フォアグラを使っているのに、なぜ今回の規制の対象にならないのでしょうか。実はクイン氏、このバーガーを販売するのではなく、大食いコンテストのメニューとして「タダで提供」することにしているのです。法律では代金をもらってフォアグラの提供をすることは禁止しているものの、無料では違法にならないため、クイン氏もレストランも処罰の対象にならないというわけでした。

なお、コンテストの参加者は、コンテストのスポンサーでもあるFoodbeastが選抜して決定するとのこと。希望者が殺到しそうですね。

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