大聖堂ペロリ“舐め尽くす”旅、「バカみたいな金額」使い挑戦中。

2012/07/19 17:27 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


英国に、パブで交わした賭けに勝つため、昨年1月から珍妙な挑戦を行っている男性がいる。彼の挑戦は、英国国教会の大聖堂をすべて“舐めてくる”こと。真冬に街中を裸で走り回る罰を賭け、現在、彼は月数回の頻度で各地にある大聖堂への旅に出て、今年12月に設定された期限内での完遂を目指しているそうだ。

英紙ヨーク・プレスやチャーチ・タイムズなどによると、この男性は、ロンドンで暮らす26歳のローレンス・エドモンドさん。彼はある日、パブで友人と飲んでいた際に、今から振り返れば「何で思い付いたか分からない」挑戦を思い付いた。負けたほうは、彼が生まれ育ったヨークの街中を裸で走り回るという罰を科し、賭けは成立。当初5年以内の完遂を目指して始めた挑戦は、「もっと友人に興味を持たせたい」(公式ブログCathedral-Licking Diaryより)という自身の意向で期限を2012年6月16日と大幅に短縮し、昨年1月から“大聖堂を舐め尽くす”挑戦が始まった。

彼が訪れなくてはならない大聖堂は、全部で42か所。英国内の歴史的建造物を保護する活動を行う政府組織「イングリッシュ・ヘリテイジ」で働く彼は、仕事もこなす傍ら、月数回の頻度でイングランド地域内にある各大聖堂に出向いては建物の壁を舐め続けた。真似したがる人はそういないであろう挑戦だが、外観の美しさを堪能できる喜びも相まって、彼はおかしな経験を充分楽しんできたようだ。

公式ブログでは、訪問先の感想や“味”などを詳細に紹介する記事を更新。舐め続けてみると、味の観点からもそれぞれの大聖堂に特徴はあるようで、「砂っぽくてしょっぱい」場所もあれば「とても味わい深い」場所もあると、彼にしか分からない経験談が数々紹介されている。ただ、他人が見たら常識ある行動には見えないだけに、中には警備員を呼ばれて逃げてきたこともあったそうだ。

そんなハプニングもありながら順調に訪問数を増やし、勝ちは目前と思われたエドモンドさんだったが、最近になって大きな落とし穴が発覚。英国国教会の大聖堂はイングランド内だけにあると思っていたところ、実際にはスコットランドやウェールズ、北アイルランド地方など、より広範な地域に存在していること分かった。行かなくてはならない大聖堂は想定していた42か所からイングランド域外の20か所が増え、1.5倍の62か所に。これには彼もアダムさんに泣きつき、期限を半年先の今年12月16日までに延長してもらったという。

6月15日には地元ヨークの大聖堂を訪れ、当初のゴールだったイングランド内の大聖堂すべてをまずは周り終えたエドモンドさん。これからはより離れた場所にある大聖堂を半年以内に周るため、今までよりペースを上げる必要がある。ここまでの訪問だけでも7,000キロ以上を移動し、すでに「バカみたいな額のお金」も使ったと明かす彼だが、自分の変わった挑戦がメディアで取り上げられたのは、素直に喜んでいる様子だ。訪れた大聖堂の中には管理が行き届いていない場所もいくつかあったそうで、今回注目を集めたことをきっかけに、そうした大聖堂にも財政的な援助が集まればとの期待も示している。

ただしさまざまな楽しみを堪能しつつも、あくまでも彼の目的はアダムさんとの賭けに勝つこと。ブログ内では「彼が負けるだろう」と楽観的な見通しを示しているエドモンドさんだが、半年先にどちらが恥と涙を晒すのか、その結末が大いに楽しみだ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.