離婚危機“ニート夫婦”に批判、2人そろって夫の実家でダラダラ生活。

2012/06/28 10:57 Written by Narinari.com編集部

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中国ではニートのことを“噛老族”と呼ぶが、若者のニート人口は増加の一途をたどっており、社会問題にもなりつつある。先日、中国のメディアでは、結婚してニートになった“ニート夫婦”の話題が伝えられた。夫婦そろって親元で暮らし、仕事もせずにダラダラとしていることから、いさかいが絶えないのだという。

中国メディア銭江晩報などによると、今回の一件は浙江省寧波市で暮らす張さんという男性から離婚裁判の訴状が提出されたことがきっかけで話題となった。張さんは現在の妻である劉さんと職場結婚して3年。2人とも85年以降に生まれた20代の若い夫婦だが、結婚を機に退職し、その後も仕事のストレスを理由に復職しようとせず、2人とも張さんの実家に“寄生”する生活を送ってきた。

稼ぎが全くない2人は、食事代はもちろん、さまざまな生活費を捻出することもできない。必要な物があると、張さんの親にお金をせびるといった体たらくで、何かにつけていさかいが起こる生活だ。5月のある日に起きた夫婦ゲンカも、そんな2人とっては日常の風景のはずだった。

その日のケンカが普段と異なっていたのは、妻の非難に嫌気がさした張さんが家を出て行ったこと。この事態に姑が劉さんを非難、今度は劉さんと姑との間で大ゲンカが始まった。そして、姑に我慢がならなくなった劉さんが、ついに手を上げてしまったのだ。

これに怒ったのが張さんの父親。「仕事もせずに家でダラダラしているくせに手を上げるとはどういうつもりだ!」と言わんばかりに、息子に今すぐ劉さんと離婚するよう忠告し、張さんが離婚訴状を提出する一方、張さんの父親は2人を追い出しにかかった。

後に劉さんが自分の非を認めたことで、最終的に離婚訴状は撤回されることになったそうだが、中国のネットでは今回の一件に対して「信じられない夫婦」「売春婦も親には寄生しない」「自分で努力しないからこういう結果を招く」など、若夫婦を批判する声が多く見られる。中には「この親があってこその子どもでしょ」「中国の若者の給料は低いから仕方がない」など擁護する人もいるが、全体的には少数派のようだ。

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