大空で求婚成功も一転危機に、熱気球が高圧線接触で鉄塔に宙ぶらりん。

2012/06/13 11:25 Written by Narinari.com編集部

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成功すれば2人の大切な思い出となるだけに、最高のシチュエーションを求めて多くの男性が頭を悩ませるプロポーズ。最近は、大きな印象を残すべくさまざまな演出にこだわる人も少なくないが、先日、大空の中でプロポーズしようと考えた米国の男性は、彼女を連れて熱気球に乗った。しかし着陸前、甘いプロポーズ成功の喜びを吹き飛ばすかのような危機が、2人の身に襲いかかったそうだ。

米ニュースサイトMSNBCや米放送局NBC系列WAVE-TVなどによると、6月6日、インディアナ州セラーズバーグで1機の熱気球が飛び立った。乗っていたのは所有者にしてパイロットの男性と、カップルの男女2人の計3人。この日、彼女へプロポーズしようと考えていた彼氏は、日没間際の空中で敢行しようと、パイロットの男性が持つ熱気球に乗せてもらった。

そして、広々とした大地と空を見渡す素晴らしい高度に達したとき、彼氏は予定通りのプロポーズ。雰囲気満点の求婚をしてくれた彼氏に彼女も「イエス」と返し、2人は共に歩みを刻む、新たな人生の1ページを開けたはずだった。ところが、最高の幸せに浸ったばかりの2人にこの直後、思いもよらないアクシデントが襲いかかる。

プロポーズというメインイベントが終わり、後は着陸するだけとなった熱気球での一時。しかしプロポーズの余韻に酔いしれる2人を尻目に、パイロットの男性は悪戦苦闘していた。当初目論んでいた草地での着陸を急遽断念した男性は、「ほかの地点を目指そう」と熱気球を再上昇させる操作を行ったそう。すると次の瞬間、「夕日のせいで周りが見えなかった」せいもあり、目の前に現れた高圧電線に熱気球が接触。パイロットの男性は感電して気絶してしまい、倒れてきた男性と腕が触れた彼女も火傷を負った。

しかも気球は鉄塔にひっかかり、3人が乗ったバスケットは宙ぶらりんの状態に。カップルは地上から追いかけていたスタッフの指示に従いつつ、救急隊が到着するまでの間、彼氏が気絶した男性に心肺蘇生措置を行うなど、慌ただしい時間を過ごした。その甲斐あって男性は救急隊到着前には意識を取り戻し、病院に運ばれた男性と彼女は幸い大事に至らなかったそうだ。

あわやカップルの結婚生活が、本章へ行く前の“プロローグ”だけで終わりかねなかった今回の事故。全員無事に終わった今となっては、それも強烈な思い出として2人の心に残るのかもしれないが、今後は穏やかで平和な家庭を築いて欲しいところだ。

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