プレゼント購入拒否の祖母通報、警察に12歳少年「この人です」。

2012/06/11 17:27 Written by Narinari.com編集部

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子どもの日に祖母がプレゼントをくれなかったので、警察に通報した――。そんな驚きの行動を取った少年が中国で話題を呼んでいる。

中国紙揚子晩報などによると、この一件は江蘇省南京市秦淮区でのこと。6月1日の深夜、同区で暮らす12歳の少年から警察に「武定新村で老人に6,500元(約8万円)を詐取された」との通報が入った。時間が深夜であること、また、通報者が少年であることなどから警察は被害の拡大を懸念。すぐに現場に向かうことにした。

しかし、通報を受けた警察が現場とされた居住地に到着すると、様子がちょっとおかしい。居住者である老人が警察を迎え入れてくれたものの、事情を説明しても何のことやら合点がいかない様子で、「なぜこんな時間に警察が来たのか」と、その理由がわからずにいた。

すると、客間にいた少年・球球くんが警察に近付き、「お金を騙し取ったのは、この人です」と指摘。これにはさすがに老人も警察も呆然としてしまったという。

警察が球球くんから事情を聞くと、今回のゴタゴタが生じた原因は、春節(旧正月)に球球くんがもらったお年玉を祖母がすべて貯金してしまったことに端を発している。祖母は球球くんの将来を考え、お年玉を無駄遣いしないように貯金したのだが、球球くんはそれが気に入らなかった。そのため、6月1日の子どもの日に合わせて、球球くんはその貯金されているお年玉を使って自分にプレゼントを購入しようとしたのだが、祖母はそれを拒否。怒った球球くんが警察に通報したというのが事の顛末だ。

祖母の話では、球球くんは幼い頃に両親を亡くし、以来、祖母と2人で暮らしてきた。不幸な球球くんを悲しませないように愛情を注いできたが、それがかえって彼を甘やかすことになり、過激な行動に走らせる原因を作ってしまったと祖母は見ている。

最終的に、球球くんに二度とこうしたことはしないように言い聞かせるとともに、祖母が子どもの日のプレゼントを購入してあげることを約束。今回の一件は落着したそうだ。

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