飲み込んだ魚が肺でピチピチ、体内で暴れる様子に医師もびっくり。

2012/06/06 15:37 Written by Narinari.com編集部

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白魚などの小魚を生きたまま食べる“踊り食い”が好きな人は少なくないが、インドでは川の魚を丸飲みして楽しんでいたという12歳の少年がいた。しかし先日、いつものように遊んでいると、少年は突然息苦しさを覚え、病院に運ばれたそう。医師が調べてみると、お腹に向かうはずだった体長9センチの魚が、彼の肺の中で息苦しそうに悶えている姿を発見。魚は手術で摘出されたものの、医師は今回のようなケースは「20年この仕事をやっていて初めて」と驚いているという。

インド紙タイムズ・オブ・インディアなどによると、この少年はインド中部マディヤ・プラデーシュ州カルゴンに住んでいるアニル・バレラくん。5月23日、彼は友人と一緒に近くの川で遊んでいた。彼らの間では「魚を生きたまま飲み込む」のがいつもの遊び方。この日もいつものように、魚を捕まえては飲み込んで遊んでいたそうだが、やがてバレラくんは息苦しさを感じ、病院へ運ばれる事態になった。

医師が血液検査を行うと、血中の酸素濃度が低く、明らかな酸素欠乏状態に陥っていると判明。そこで原因を突き止めるためにレントゲン検査を行うと、左肺が「不透明な状態」で写し出され、何らかの異物が混入したと分析した医師は内視鏡を使って異物を確かめることにした。そして、画面に現れた原因の物体。カメラが映したのは彼が川で飲み込んだ体長9センチの魚だった。

しかも、魚はまだ生きている状態で、そのときの映像はインドのニュース番組を録画した動画「Fish taken out from lungs of 12-year-old boy in Indore」(//www.youtube.com/watch?v=FKJUzI-IWe4)でも紹介されている。カメラが中へと進んでいくと、突然体をバタつかせる魚が登場。魚も必死に逃げ出そうとしているかの如く、狭い空間で右へ左へ懸命に体を動かしているのが分かる。

結局45分間の手術を行った後、魚はバレラくんの体から摘出。彼は元気を取り戻したものの、魚の命は助からなかった。本来なら飲み込んだ魚が食道に向かうはずが、たまたま気道に入り込んでしまったために起きてしまった今度のハプニング。手術を担当した医師も「プラスチックなどを誤飲した子どもはよく見て来たが、このようなケースは珍しい」と話し、「こんなの初めてだ」と驚いているという。今回は幸いにして元気を取り戻したバレラくんだが、魚の丸飲みで楽しむ遊びはこれに懲りて控えたほうが良さそうだ。

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