侵入先で被害者を救った強盗、苦しむ女性に薬を飲ませて救急車手配。

2012/05/18 09:56 Written by Narinari.com編集部

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中国で先日、凶器を持ってマンションの一室に侵入した強盗が、突如心臓発作を起こした被害者を救うという出来事が報じられた。強盗は被害者に薬を与えるとともに救急車を呼び、その場を後にしたという。

中国メディア銭報網などによると、この出来事は5月4日、山東省棗庄市でのこと。同日の午後3時ごろ、周という名の強盗は滕州駅近くのショッピングモール地下駐車場で目撃した女性を“ターゲット”に定め、ずっと後を付けて住居を確認。午後9時過ぎに女性が外出しようとしたところを刃物で脅して自宅に侵入し、女性の顔にシーツを被せてベッドに縛りつけた。

周は室内を物色。洋服ダンスなどから1,000元(約1万2,500円)の現金、アクセサリー、ケータイなど合計7,000元(約8万7,500円)相当の金品を盗んだ。

しかし、そこで周が想像もしていなかった事態が起こる。これまで大人しくしていた女性の呼吸が乱れはじめ、苦しそうな様子を見せたかと思うと、周に「薬を取ってください」と懇願。女性は心臓病を患っており、薬はその発作を抑えるものだった。

周は女性の懇願を受け入れて薬を手渡すとともに、救急車を手配。そして、「お姉さん申し訳ない。私はただお金が必要なだけなんです」との言葉を残して去った。

この一件は周にわずかに“良心”が残されていたとも取れる事件だったが、現場から逃走した周はその後も犯罪を続け、最終的には御用となった。警察の取り調べによると、周は小学校卒業後仕事が見つからず金に困り、今年から犯罪に手を染めるようになったとのこと。犯罪をするたびに「これを最後に」と自分に言い聞かせたそうだが、誘惑には勝てず、結局何度も犯罪を行ってしまったと供述しているという。

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