料理のうじ虫食べて証拠隠滅、抗議受けた飲食店マネージャーがパクッ。

2012/05/01 04:35 Written by Narinari.com編集部

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飲食店の料理や飲み物の中に“虫”の存在を確認したら、誰だって嫌な思いをするに違いない。先日、中国のあるレストランでは、客が料理の中をはっているうじ虫を発見し、店に抗議した。すると、責任者はその場でうじ虫をパクッと口に放り込み、証拠隠滅を図ったという。

中国紙北京晨報などによると、4月下旬、楊さんは家族と一緒に北京市東城区の和平里街付近にあるレストランで夕食を取っていた。楊さんたちはいくつかの料理を注文したが、その中の一品である鶏肉とトウガラシの炒め物の中に一匹のうじ虫を発見。すでに3分の1程度食べ進めていたことから楊さんは吐き気をもよおし、すぐに店側に抗議した。

これを受けて現場責任者のマネージャーが現れたが、楊さんたちからうじ虫のことで責め立てられると、予想だにしなかった行動に出た。マネージャーはうじ虫を手に取り、そのまま口に入れてしまったのだ。そのとき、楊さんは「証拠を捨てるな」と叫んだそうだが、時すでに遅し。マネージャーはうじ虫を口から吐こうとせず、何ごともなかったように振舞ったそうだ。

これにはさすがに楊さんたちも驚き、気分を悪くした楊さんの姉はトイレに駆け込む始末。楊さんが「まるで映画を観ているようだった」と振り返るほど、それは衝撃的な光景だった。

しかし、その後にさらなる問題が起きる。店側は楊さんを病院に連れて行くことには同意したものの、うじ虫が料理の中にいたことは決して認めないため、病院に駆けつけた警察の前で両者の言い争いが始まった。結局、言い争いは深夜まで続き、ついに根負けした楊さんは店への賠償要求を取り下げることに。ただ、代わりに店側がうじ虫の存在を認め、きちんと謝罪することを求めた。

この要求を店側が受け入れたことで、すべては解決したかに見えたが、後日、この騒動を聞きつけた中国メディアがマネージャーに直撃したところ、再び“うじ虫事件”の存在自体を完全否定。食後に客の体調が悪くなり、病院に連れていったことだけを認めるにとどまった。

今回の一件について見解を求められた弁護士は「レストランが証拠隠滅を図った場合、消費者の権利保護は難しい」とした上で、抗議前に必ず証拠となる写真やビデオを撮影しておくようにとアドバイスしている。

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