両手のない7歳が書写大会優勝、特別部門での最年少Vに両親も喜ぶ。

2012/04/23 11:29 Written by Narinari.com編集部

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米ペンシルバニア州の街ウエスト・ミフリンで暮らす小学1年生の少女が先日、全米書写コンテストの特別部門で優勝し、学校の全校集会で催者からトロフィーを手渡されました。少女の名はアニー・クラークちゃん(7歳)。中国からの養子縁組で米国人の夫婦に育てられている彼女は、実は生まれたときから両手がありません。それでも両腕の間に鉛筆を握ると、とても器用に文字を書いていきます。

米紙ピッツバーグ・ポスト・ガゼット米放送局FOXなどによると、アニーちゃんが優勝したのは、読み書き教材の製造・販売を手がけるZaner-Bloser社主催で、21年目を迎える書写コンテスト。学校・州で選抜された小・中学生の中から毎年各学年2人ずつ優勝者が決定するのですが、昨年から特別部門として、ハンディキャップを持つ子どもたちの部門も設立されました。アニーちゃんは今回、この特別部門に参加した全米の子どもたちの中で最年少ながら優勝の座を射止めたのです。

パソコンの普及により、近年は手書きで文字を書く機会が減少。米国の小・中学校でも書写の授業に代わり、タイピングを教えることに重点を置く傾向が強くなっています。それでもアニーちゃんの小学校では書写を子どもたちに教えることの大切さにこだわっているそうで、毎年Zaner-Bloser社のコンテストに学校全体で参加していました。

アニーちゃんの両親であるトムさん、マリーさんによると、彼女は常に目標達成のために努力を惜しまない性格で、着替えや食事もすべて自ら行うそう。鉛筆を握るのと同じ動作でマニキュアの筆も起用に操り、「つま先のネイルだってきれいに塗れるんですよ」とトムさんは語っています。そのほかにも自転車や水泳が大好きで、最近はiPod touchで遊ぶのもお気に入りです。

トムさんは今回アニーちゃんがコンテストで優勝したことで、「自分に不可能なことはない」という気持ちが彼女の心で育ってくれればと望んでいるそうです。

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