素人が3か月で電気自動車自作、フォーミュラカーと戦闘機からヒント。

2012/04/18 13:45 Written by Narinari.com編集部

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中国ではアマチュア・素人による“発明”がたびたび伝えられるが、このほど話題を呼んでいるのは約3か月で電気自動車を作り上げたという男性。この男性曰く、車のデザインはフォーミュラカーとステルス戦闘機にヒントを得ているのだという。

中国紙北京青年報などによると、電気自動車を自作したのは北京通州区で暮らす55歳の唐振平さん。唐さんの自作した電気自動車はオープン仕様となっており、車高は約1メートル、全長も約2メートルしかない。それでも、車体デザインはSFアニメに登場するような独特な外観をしており、唐さんは「フォーミュラカーとステルス戦闘機のデザインを真似た」と語っている。一般的な自動車とは少々デザインが異なるだけに、実際、この電気自動車に乗り込んで公道を走ると、多くの人が視線を送るそうだ。

この電気自動車の最大の特徴は、車の全部に“扇風機”のような風力発電機を搭載していること。また、後部にも小さな発電機を備え、時速40キロ以上の速度になると“扇風機”が自動的に発電を始める仕組みで、走行にガソリンは一切必要としない。自宅で出発前にフル充電しておけば、走行中の発電と合わせて200キロ程度は走行できると豪語している。

また、車の後部にはステルス戦闘機からインスピレーションを受けた尾翼が付いているが、これは単にデザインのためだけにあるわけではない。唐さんとしては、ゆくゆくはそこに太陽光発電も備え付けることを目標にしている。

興味深いのは、唐さんは特にその方面の専門家ではないのに、電気自動車を作ってしまった点。しかも、友人と設立した会社に違法が発覚し、昨年8月までは刑務所に服役していたというから驚きだ。ただ、唐さんは昔から電気回路や物理が大好きだったこと、そして服役しているときに自動車に興味を持ったことなどが重なり、出所後に電気自動車の自作に取りかかったそうだ。

材料費は友人などから援助してもらい、作業に没頭すること3か月で完成。ただ、唐さんはこれで満足しているわけではなく、さらに性能の良い電気自動車を――との野望を抱いている。そのため、現在は協力してくれる自動車メーカーを探している段階。本物の技術者とタッグを組んで、“最高のエコカー”を世に送り出したいと考えているそうだ。

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