サイタマノラッパー新作公開、舞台挨拶では主演俳優が大粒の涙も。

2012/04/16 00:09 Written by Narinari.com編集部

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東京と栃木を舞台に、ひとりの男の転落と、その生き様を骨太に描いた映画「SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者」が4月14日、東京・渋谷のシネクイントで公開初日を迎えた。同作はラッパーの若者たちを描いた青春ムービー「SR サイタマノラッパー」シリーズの第3弾。

「SR サイタマノラッパー」シリーズは、第1作が2009年の第19回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭でグランプリを受賞。さらに第13回プチョン国際ファンタスティック映画祭でNETPAC(最優秀アジア映画)賞、TBSラジオ「ライムスター宇多丸のシネマランキング2009」でベスト1位、雑誌「映画芸術」ベスト映画6位などなど、出演者はほぼ無名ながら各方面で高い評価を受け、一部の映画ファンから注目を浴びた作品だ。

あくまでも“入江悠監督による自主映画”というスタイルを貫きながら異例のヒットを続ける同作。この日の舞台挨拶には主要キャスト以下、ヘアメイク、助監督といった裏方、果ては公式ブログの担当者まで関わったスタッフ総勢24名が登壇した。

シリーズ三部作を通して出演するMC TOM役の水澤紳吾は感極まって言葉に詰まり、「感無量です」と一言。また、主演のMC MIGHTYを演じた奥野瑛太は「不甲斐ない主役であること、不甲斐ない自分であることを撮影中は痛感し続けていました」と苦労を語り、大粒の涙を流すなど、会場は感動的な雰囲気に包まれた。

対して2回目の上映前に行われた舞台挨拶では、MC NO SOUND役で映画初出演を果たしたラッパーの回鍋肉(ホイコーロー)が映画の成功を願うフリースタイルラップを披露するなど、会場は大盛り上がり。入江監督は「人生で初めて、舞台挨拶でうるっときました。壇上にいるスタッフだけでなく、この作品には関わってくれた数百人のスタッフ、2,000人を超えるエキストラの方々すべての思いが詰まっています。映画を楽しんでくださいとはいいません。スクリーンを凝視してください」と作品をアピールした。

映画「SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者」は4月14日より、渋谷シネクイントほか全国順次公開。



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